アクアリウム付き賃貸マンション 水槽のメンテナンスも代行

2023年02月07日

　水槽のレンタルやメンテナンス業を行うグエル・パラッシオ（東京都中野区）は、アクアリウム付き賃貸住宅の募集を始めました。最大の特徴は、カクレクマノミなどの観賞魚が泳ぐ水槽が、室内に設置されている点です。水換えなど水槽のメンテナンスは同社が行うため、入居者は2日に1回程度の餌やりのみで、アクアリウムを楽しむことができます。

入居者ターゲットは観賞魚を飼育したい単身者

グエル・パラッシオ　／　アクアリウム付き賃貸住宅

　グエル・パラッシオは、同社初となるアクアリウム付き賃貸住宅の募集、第一弾を2022年12月より始めました。物件は東京メトロ丸の内線中野新橋駅より徒歩３分に立地する「ダイホープラザ中野新橋」。築28年のRC造7階建てで、5階の1戸をアクアリウム付き賃貸物件として提供します。間取りはワンルームで専有面積は18.5㎡。家賃は7万4000円と周辺の相場と同程度で、別途共益費として1万5000円がかかります。表面利回りは約10％です。

　同物件の最大の特徴は、室内に水槽が設置されている点です。水槽サイズは、幅35cm、奥行き35cm、高さ40cmで、カクレクマノミなど人気の観賞魚が泳いでいます。水換えなど水槽のメンテナンスは、同社が行うため、入居者は2日に1回程度の餌やりのみで、アクアリウムを楽しむことができます。

　入居者のターゲットは、インテリアや癒しとして観賞魚を飼育したい20〜40代の単身者です。個人宅への需要も高まっていますが、一般的に、漏水のリスクや、水槽のサイズによっては重さから床の補強が必要となることから、賃貸物件では専有部への水槽の設置は難しい場合が少なくありません。同社では、杉山勝社長をはじめ、社員全員がアクアリウムを趣味にしていることから、顧客にも需要があるのではないかと考えたことが今回の企画のきっかけとなったそうです。杉山社長は、「今後は空室に困っているオーナーに、差別化としての提案を行っていきたい」と話します。