1棟リノベーションによる用途変更で 新たな価値創造へ

2023年02月02日

　マンションのリノベーションサービスを手掛けるリノべる(東京都港区)では、マンションやビルを１棟丸ごとリノベーションによる用途変更を行う、都市創造事業「CREリノベーションプラットフォーム」を行っています。22年9月には、築27年の企業社宅を賃貸マンションへ1棟リノベーションしました。全76戸の専有部の他、新しく共用部にドッグラン、ワークスペースを設けるなど、企画段階からコンセプト立案を行っています。

コンセプト立案から行う、用途変更リノベーション

リノべる／CREリノベーションプラットフォーム

　遊休不動産の再生事業では、賃貸マンションや店舗ビルへの用途変更企画を行うだけでなく、地域に根付いた文化を組んで、どのように利用していくかをコンセプト立案から行います。長年、様々な分野との連携や調整をし、事業を行ってきた同社ならではの視点で、再生事業を手掛けます。

　22年9月に竣工した、「COMFORIA 高島平」では、企業社宅を賃貸マンションへ1棟丸ごとリノベーションしています。専有部は27年前の構造体を活用しながらバリューアップ改修を行い、断熱性能を向上。共用部には、ワークスペースやドッグラン、シェア菜園といった入居者向け設備を用意し、付加価値を高める狙いです。さらに、間伐材や建設廃材を再利用することで、環境配慮型マンションを目指しているとのこと。

　現在、企業などの法人から依頼を受けてリノベーションを手掛ける件数は増加しているそうです。ブランド戦略部の田形梓さんは、「地域のニーズや収益性を鑑み、事業計画からリノベーションの設計施工、運営まで行うことで、今後も顧客と同じ目線に立つサービスを提供していく」と話します。