家賃保証会社の業務を効率化し、ストレスなく利用できる基幹システム

2025年01月30日

 ITサービスベンダーのNCS&A(エヌシーエスアンドエー:大阪市)が提供する「Guras(グラス)」は、家賃債務保証会社のための基幹システムです。申込審査、契約、入出金・督促に至るまでトータルで業務をサポートし、業務の効率化を進めます。導入企業独自のカスタマイズにも柔軟に対応。専属の担当者がつき、導入後のサポートも充実しています。

NCS&A / 家賃債務保証の基幹システム「Guras」


■CONTENTS

  1. 業務効率化とリアルタイム共有が求められる背景
  2. 家賃保証の契約情報を一元管理できる
  3. 「Guras」の強みと3つのオプション機能
  4. ビジネス規模に応じた 利用料の目安
  5. 【動画】操作性・視認性・保全性の高い入力画面
  6. 【導入事例】Excel管理の限界。導入後のシステム保守まで一任
  7. 金融機関や個人信用情報機関への接続に強み


1■  業務効率化とリアルタイム共有が求められる背景

  保証契約が1,000件を超えると、Excelでの管理が難しくなり、入金遅延の連絡漏れなど人為的なミスや従業員の業務ストレスも高まります。このため、「システムによる業務効率化」が求められています。

 また、管理会社から頻繁に届く契約に関連する問い合わせも増加し、業務を圧迫します。保証会社と管理会社、双方の負荷を減らすため、「顧客情報のリアルタイム共有」の提供も重要となります。


2■ 家賃保証の契約情報を一元管理できる

  「Guras」は、保証会社の業務をワンストップで行う基幹システムです。審査申込情報、審査結果のステータス管理、契約書情報、請求入金管理や再入金依頼の状況把握、収納代行機能、更新・解約といった契約情報を一元管理することができます。

 業界で利用が進むWEB申し込みは、イタンジ社、いえらぶ社、アットホーム社のシステムとの連携実績があります。

一連の業務の流れに応じたスムーズなシステム利用

▲「Guras」によって家賃債務保証業務を標準化できる 

3■ 「Guras」の強みと3つのオプション機能

 「Guras」の強みは、開発担当者の手厚いサポートと3つのオプション機能です。

1) 専属の開発担当者が開発・運用をサポート

 「Guras」の導入にあたり、スタート時から専属の開発担当者がつきます。企業ごとに異なる業務フローの理解を深め、最適なシステムを生み出す体制をとっています。これにより、平均4~6カ月という短期間で基幹システムを導入することができます。導入後も、メンテナンスを行い、保守・運用面でサポートを続けます。

2「WEBサポートシステム」による管理会社との情報連携

 業務パフォーマンスを上げるオプション機能の一つが、2018年から提供されている「WEBサポートシステム」*です。審査結果や、契約内容が印字された契約書のダウンロードなど、「Guras」で登録した契約状況をリアルタイムに反映した結果を、管理会社が閲覧できるものです(自契約分のみ)。保証会社は、管理会社からの情報照会の問い合わせを大幅に減らすことができます。
*「WEBサポートシステム」は2024年12月に機能拡張版をリリース

▲管理会社はリアルタイムで審査結果などを情報照会できる

3)「BIツール」で経営判断に必要な情報を可視化

 オプション機能には「BIツール」もあります。例えば、「月次の契約件数推移」「顧客属性ごとの滞納率」などの条件に従った情報を、利用者が「Guras」のデータベースから直接取り出すことができます。こうしたデータ分析に基づいて、経営的な判断を下すこともできるようになります。

4)「JICC接続サービス」で保証審査を支援

 2023年に加わったオプション機能が、信用情報機関であるJICCとの情報連携サービスです。保証者の審査時に、与信情報の迅速な取得と報告を支援します。審査の精緻化によって、貸倒れリスクの低減が見込めます。この接続サービスの利用には、JICCへの入会が必要となります。


4■ ビジネス規模に応じた 利用料の目安

 ビジネス規模に応じて、初期費用やランニング費用のバランスをふまえた提案があります。

※契約規模(保証者数)、オプション、カスタマイズの内容によって変動する


「Guras」の詳しい資料はこちら…


5■【動画】操作性・視認性・保全性の高い入力画面

 「Guras」の画面イメージは、次の動画をご覧ください。

操作性 申込からの処理を、業務の流れに応じて操作
視認性 請求入金処理状況を1画面で確認
保全性 契約者との交渉履歴登録で証跡や情報共有に活用

▲初期画面に戻ることなく、次々と情報を入力できる「Guras」の登録画面


6■【導入事例】Excel管理の限界。導入後のシステム保守まで一任

 家賃保証業務を行う日本賃貸住宅保証機構(大阪市)は、基幹システム「Guras」の提供初期から導入・活用しています。導入後の変化について、業務管理部の松井 誠次長に話を聞きました。

——導入前に抱えていた課題は?

 2010年頃から保証件数が増え、1万件を超えたあたりから Excelを使った入力と管理に限界を感じるようになりました。

——「Guras」を選んだ決め手は?

 当時、社内のシステムに詳しい社員はいませんでした。自社でシステムを維持・保守していくことが難しいなかで、他社で稼働実績のある「Guras」が良いと考えました。NCS&Aは、過去に家賃債務保証会社を子会社として保有したことがあり、家賃債務保証の業務を理解している数少ないベンダーです。導入に際し、弊社のマンパワーが最小限で済むというのもありました。

——業務はどう変わったか?

 業務が標準化され、人的ミスが減ったことが大きいです。さらに、それまでオフィス内に設置していたサーバーを撤廃しクラウド形態となることで、セキュリティや業務の安定継続への心配もなくなりました。現在はシステムの維持・保守を含めてNCS&Aに一任しています。

——追加した機能は?

 NCS&Aの担当者と相談しながら機能を拡充しています。例えば、管理会社様がインターネットを経由して保証契約書のDLや代弁依頼、解約通知などが可能な「WEBサポートシステム」を追加しました。入居者の手続きが署名捺印のみで済みますし、管理会社様も電話などの問合せが減るので便利だと喜ばれています。


7■ 金融機関や個人信用情報機関への接続に強み

 NCS&Aは、業務支援システムやセキュリティーシステムなどを提供するITベンダーです。特に、金融機関向けの大規模システムの開発に強く、60年以上の実績があります。金融機関やノンバンクの個人信用情報機関への接続(照会・報告サービス)をはじめ、基幹システム、初期与信システムなどのソリューションサービスを提供しています。

 家賃債務保証会社向けの基幹システムを開発したきっかけは、縁あって2009年までNCS&A(当時ACCES)グループ内に家賃債務保証会社があったからです。その保証会社の基幹システムを一から自社開発で再構築し、それをベースに2010年、外販用として誕生したのが「Guras」です。実務に基づいて開発されているため、実用性の高いパッケージとなっています。

 同社は、創業1961年のシステムの機器・インフラ構築を得意とする「日本コンピューター・システム」と、ソフトウェアの開発・保守・パッケージ販売に強い「ACCES」が、2014年に合併して誕生しました。双方の技術力とノウハウをもとに、専門性の高いシステム導入や運用保守、Cloud化、DX化を、中小から大手企業まで幅広く提供してきました。長年培ってきた実績が大きな強みです。


「Guras」の詳しい資料はこちら…


【商品概要】
商品名:家賃債務保証 基幹システム「Guras(グラス)」
導入費用:カスタマイズやオプションによる。詳しくはNCS&Aに問い合わせを
主な機能:
[基本モジュール]申込審査業務(名寄せ業務、申込者登録、契約情報登録、審査結果登録)、契約管理業務(初回保証料請求業務、初回保証料入金業務など)、契約照会業務(名寄せ・承認番号・抽出条件による契約照会)、契約更新業務(契約更新確定、更新料請求、更新料入金)
[準オプションモジュール]収納代行業務(請求業務、振替口座情報登録、収納代行請求データの外部連携、口座振替開始案内出力、収納代行入金業務・結果データの反映、未収分の再請求)、管理回収業務(延滞情報登録、督促業務、延滞入金、督促対象検索・対象一覧)、基本マスタ登録業務(商品登録、代理店登録、物件オーナー登録、物件登録、ユーザー登録など)
[オプション]帳票一覧、イメージ管理、バーチャル口座、会計連携、一括登録、AI審査、WEBサポート、BIツール、JICC接続サービスなど

【会社情報】
社名:NCS&A
設立:1966年(創業:1961年)
代表取締役社長:辻󠄀 隆博
資本金:37億7510万円
事業内容:システム開発、ITサービス提供、パッケージソフトの販売、システム機器等の販売
従業員数:単体964人、連結1250人(2024年3月31日現在)
本社所在地:大阪市北区中之島3-3-23中之島ダイビル12階
連絡先:電話06-6443-1991(代表)