引っ越し会社選びを代行。集客の5割は提携不動産会社から

2024年06月06日

　「引越マルシェ」は、引っ越しを考えている消費者を対象に、引っ越し会社選びを代行するサービスです。プランナーが、消費者のニーズをヒアリングしたうえで、引っ越し会社への説明や見積もり依頼などを代行します。提携している不動産会社150社ほどからの送客が、集客全体の半数を占めています（2024年３月末時点）。

知識豊富なプランナーが消費者のニーズをヒアリング

OSD　／　引越マルシェ

　OSD（東京都江東区）は、引っ越しを考えている消費者を対象に、引っ越し会社選びを代行するサービス「引越マルシェ」を展開しています。同サービスでは、引っ越しに関する知識が豊富なプランナーが消費者のニーズを電話で15分程度かけて丁寧にヒアリング。そのうえで、引っ越し会社への説明や見積もり依頼などを代行します。

　同社のドッズ・オスカー昴社長は、「お客さまからお聞きした詳細内容から荷物の容積を割り出し、それを引っ越し会社に伝えれば、１分程度で見積もり額を出してもらえるフローを作っている。通常、問い合わせいただいたその日に、引っ越し日の確定や契約まですべて完了する」と話します。消費者に親切なこのサービスは、引っ越し会社側の業務の手間も大幅に省きます。消費者とのやりとりはすべて同社が代行するため、引っ越し会社が行うのは、段ボールの配達と当日の引っ越し作業だけ。引っ越し代の集金も、同社が行います。代金は消費者からいったん同社が回収し、紹介手数料を差し引いた金額を引っ越し会社に渡すという流れです。

　2024年３月末時点、提携している不動産会社150社ほどからの送客が、集客全体の半数を占めました。不動産会社に支払う紹介料は、引っ越しの一般的な相場である10％を基準とし、不動産会社ごとに件数あたりの単価を定めています。また、大手賃貸仲介社のハウスコム（東京都港区）とはOEM（相手先ブランドによる生産）契約を結んでおり、「ハウスコム引越マルシェ」として請け負っています。