不動産の名義変更を手軽に。相続登記義務化で利用が増加

2024年06月06日

　「そうぞくドットコム不動産」は、戸籍謄本や不動産評価証明書といった名義変更申請における添付書類の収集を代行するサービスです。登記や遺産分割協議書などの申請書類は、サイト上のフォームで自動生成でき、遠隔地にある不動産の登記情報の変更申請も、書類郵送代行サービスでできます。2024年４月からの相続登記の義務化の影響もあり、ユーザー数は増えています。

添付書類の収集を代行。一律料金、オンラインで完結

AGE technologies　／　そうぞくドットコム不動産

　AGE technologies（エイジテクノロジーズ：東京都新宿区）は、高齢社会における煩雑な相続手続きの代行を中心とした事業展開を進めています。2020年1月、同社は相続や贈与による不動産登記名義変更申請を代行する「そうぞくドットコム不動産」をリリースしました。「そうぞくドットコム不動産」では、戸籍謄本や不動産評価証明書といった名義変更申請において手間がかかる添付書類の収集を代行します。登記や遺産分割協議書などの申請書類は、サイト上のフォームを通じて書類の自動生成サービスを提供。管轄の法務局への書類郵送代行サービスによって、遠隔地にある不動産の登記情報の変更申請もスムーズに完了できるなどのメリットがあります。

　2024年4月から開始された相続登記の義務化の影響もあり、ユーザー数は増え続け、2024年3月26日時点で同サービスを通じて登記された不動産件数は3万1000件を超えます。利用料は名義変更を行う不動産件数や相続人数にかかわらず、基本プランで9万3500円（税込み）から。同社の塩原優太社長は、「相続手続きは人生において何度も経験することではないだけに、わからないことが多い。デジタルで情報を効率的に整理し、家族が納得して意思決定できるための後押しをしたい」と話します。今後はパートナー企業と連携しながら、不動産の売却や買い取り、リフォームなど、相続後の不動産の利活用にも対応していく考えです。