社員の入退社に関わる業務をタスク管理するシステム

2022年04月08日

　システム開発のThinQ Healthcare（東京都港区）が提供する「WorQ（ワーク）」は、社員の入退社や異動に合わせて発生する総務部門の業務を一元管理します。ITに詳しくない担当者が運用できるよう、複雑な設定を必要とせず、人事、総務、労務、情報システムなどバックオフィス全体の業務効率化を目指します。

　例えば、メールアドレスの作成や削除、雇用契約書の締結といった定型業務をテンプレートとして登録し、対象者の名前や入退社日を入力すれば、期限と担当者が設定されたタスクが自動生成されます。Slack（スラック）やチャットワークなど、外部ツールに通知を送ることもできます。タスクを複数部署で共有し、関係者全員で進捗状況を確認することもできます。限定公開したい情報を含む場合は、担当者ごとに権限を設定します。

　利用者層はベンチャーから上場企業まで幅広く、現在200社が登録しています。

バックオフィス部門の課題は経営陣に届きにくい

　開発にあたり、入退社手続きを担う100社以上の担当者にヒアリングを行ったといいます。関連業務の数は多い企業で90あり、8割の企業がGoogleスプレッドシートやExcelで管理していた。関わる部署も多くミスが発生しやすい状況にあったそうです。「バックオフィスが抱える課題は、経営者層に理解され難い。残業やアルバイトの増員で解決されがちだ」（渡邉昌司代表）