間取り図作成、最短6時間　複数の決済方法で発注から受け取りまで簡単に

2022年01月27日

「まどりマン」は、手描きの図面などをもとに、間取り図を作成するサービスです。年間12万件の間取り図を作成するプロキシー（大阪市）が、1件から発注できるサービスとして、2021年11月から販売を始めました。発注から最短6時間でデータが手元に届き、部屋ごとに色を選べることが特徴です。コンビニ支払いなど複数の決済に対応し、発注、決済、受け取りを手軽に済ませることができます。

プロキシー「まどりマン」

空き室情報を見つけた当日にポータルサイトに掲載できる

　従来の間取り図作成サービスは、受け取りまで48時間かかるのが一般的でした。「まどりマン」で、スピード仕上げを選んだ場合、午前10時までに発注すれば、6時間後の夕方16時に間取り図を受け取ることができます。朝見つけた空室の情報を、その日のうちにポータルサイトに掲載できるため、他店よりも早く募集を始めることができます。

　間取り図作成の発注締切時間は、1日に5回設定されています。それぞれのタイミングまでに入稿作業を済ませれば、当日、あるいは翌日の指定時間に完成データを受け取ることができます。

　発注方法の手軽さも、特徴の一つです。古い図面や手書きのメモを、スマホで撮影しマイページにアップロードすれば発注作業は終わりです。居室ごとに色を変えることができ、洋室、和室、水回りなどのコーナーを、部屋のイメージに合わせて5色から選べます。完成したデータもウェブからダウンロードできます。

　制作費用は1件330円から。6時間のスピード仕上げも、82.5円からの追加料金で対応します。3～100回分発注できる4種類のチケットから、希望に合ったものを購入します。決済方法はクレジットカード、銀行振込、コンビニ支払い、ネットバンキングなどから好きなものを選べます。

 　間取り図作成を外部に委託する不動産会社は、毎月、何枚程度の間取り図を外部発注しているのでしょう。中村行良社長によると、小規模店舗で月に20～30件、大手不動産会社で200件程度だといいます。

入稿データはラフスケッチでOK
スマホからでも発注できる

手描き、古い図面、スマホのスクショなどでも作成可能

【1】マイページ登録

【2】回数券タイプのチケットを購入

【3】発注用のデータをスマホ、タブレット、パソコンからドラッグ・アンド・ドロップ

【4】でき上がった間取り図をマイページからダウンロード

年間12万件の間取り図を作成
熟練スタッフが技術を支える

　プロキシーは1996年の創業以来、賃貸不動産の間取り図を作成し、全国展開する大手不動産会社などから年間12万件を請け負っています。ポータルサイトでの集客効果など、間取り図に求められる要素を知りつくした熟練のスタッフが多数在籍しています。でき上がった間取り図は、社内でチェックを入れて、品質を保っているということです。

　賃貸仲介の現場では、他店よりも先んじて反響を得なければならず、スピードが求められます。間取り図の作成を外部に任せて、接客や営業に専念する戦略も検討の余地がありそうです。