マンションの玄関ドア　改修工事を1日で可能

2023年01月30日

　住宅設備メーカーのYKK AP（東京都千代田区）は、集合住宅の個別玄関ドアを、1戸単位でリフォーム可能な戸別改修用玄関ドア「ドアリモ マンションドア」と「ドアリモ アパートドア」を、23年2月6日から発売します。これまで、戸建て住宅向けの玄関ドアリフォーム商品として展開していた「ドアリモ」を、マンション・アパートでも対応可能にした商品です。

既存のドア枠の上から新しいドア枠を被せるカバー工法により実現

YKK AP／ドアリモ マンションドア、ドアリモ アパートドア

　15年より販売している戸建て向け玄関ドアリフォーム商品では、壁を傷付けることなく、既存のドア枠の上から新しいドア枠を被せるカバー工法で施工しています。加工が容易なアルミで建材を構成することで、現場での作業を軽減しています。しかし、マンションの玄関ドアは、通常特定防火設備に指定されており、枠・扉共にスチール製で構成する必要があります。そこで、「ドアリモ マンションドア」では、必要な枠部分をスチール製にし、壁との接地面を現場での切断・加工が容易なアルミで構成しました。これにより、スチール製を求められるマンション玄関ドアのリフォームでも、1日で施工可能なカバー工法で出来るようになりました。

　同時に発売される「ドアリモ アパートドア」は、築年数が経過したアパートの玄関ドアが経年劣化により錆の発生や錠部品の不具合により、開閉が困難になる前の改修を想定しています。すでに賃貸アパートオーナーからの問合せがあったそうです。アパート全体の大掛かりな修繕ではなく、1戸単位で玄関ドアの改修が可能かつ1日で施工が出来るため、退去後の修繕工事の中に組み込むことも可能です。

　同社では「ドアリモ」商品のほかに、既存の窓上から新しい窓枠を被せる、窓リフォーム商品である「マドリモ」も展開しています。10年前では全く性能の異なる断熱窓を、壁を傷付けることなくリフォーム可能な商品として、21年より販売しています。住宅商品企画部リフォーム商品企画室長の松掛了介さんは「マンションやアパートの玄関ドアや窓は共用部であるため、リフォームハードルが高い。戸別改修の要望にお応えできるように商品開発をすすめ、提案を強化する」と話します。