家賃保証と火災保険を同時手続 更新漏れや無保険リスクを軽減

2021年11月05日

 家賃債務保証の全保連(沖縄県那覇市)は、損害保険ジャパン(東京都新宿区)の子会社Mysurance(マイシュアランス:同)と連携し、家賃保証と火災保険の契約手続きが同時にできる「Z‐value(ゼットバリュー)」を提供しています。

▲契約手続きから支払いまで入居者のスマホでワンストップで
▲操作は簡単。契約確認、署名まで全てオンラインで完結
▲保険会社とのAPI連携で契約手続きをペーパーレス化

月額課金制で入居者の初期費用も軽減できる

全保連 / Z-value

 全保連は、損害保険ジャパンの子会社で少額短期保険を提供するMysuranceと連携し、賃貸住宅の入居時に賃貸借保証委託契約と火災保険契約の同時手続きを可能にするサービス「Z‐value」を2021年8月から提供しています。

 同サービスは、全保連が提供するウェブシステム「Z‐WEB(ゼットウェブ)」を通して行うものです。まず、不動産会社がSMSなどで入居者に各契約の手続き案内を送信します。入居者は案内に記載されたURLから、家賃保証と火災保険の契約をスマートフォンなどからワンストップで行える仕組になっています。火災保険契約は賃貸借契約を締結してから1年ごとの自動更新となり、退去時に自動的に失効。保険料と保証委託料は月割りで、毎月の家賃と合算した料金を全保連が収納します。

 入居者は、押印や郵送などが不要で手続が簡易化され、まとまった初期費用が不要となるので、保険料の支払い漏れによる無保険リスクを回避できるという利点があります。保険内容は上限200万円の家財などを補償するもので、入居者が希望すれば補償額の大きいプランも選択できます。また、契約締結には電子契約システムを使用し、保険会社とのAPI連携で手続きのペーパーレス化を実現。契約締結後に保険加入者証が入居者にSMSなどで送られるほか、保険金請求もオンラインで完結します。

 さまざまなサブスクリプション形式のサービスが登場する中、月額課金制に対する入居者の需要は増していること、そして、火災保険の更新漏れは保険会社やオーナー、不動産会社の課題だったことから、「Z‐value」の利用によって無保険リスクの回避が期待できそうです。

【商品概要】
名称:Z-value
【参考】「火災保険 全保連月払プラン」の場合
主な補償(主な支払い限度額):家財の補償200万円(水災は20万円限度)、個人賠償責任保険1億円、借家人賠償責任特約、その他の補償10万円~(ドアロック交換費用特約50万円)など
保険料:790円/月(保険料には損害保険ジャパンが引き受ける個人賠償責任保険の保険料190円/月を含む) ※保険料は毎月27日(金融機関休業日の場合翌営業日)に「家賃」「継続保証委託料」と合わせ口座振替(全保連の口座振替サービス利用)
その他:「火災保険 全保連月払プラン」には「水・カギかけつけサービス」が付帯

【会社概要】
社名:全保連
設立:2001年
代表取締役 社長執行役員:迫 幸治
資本金:23億5018万円(2021年3月末現在)
事業内容:家賃債務保証及び、賃料管理リスクヘッジ業務
本社所在地:沖縄県那覇市字天久905
連絡先:電話098-866-4901