専用電気ポットで高齢者見守りサービス。管理システムを実装

2023年06月20日

 象印マホービン(大阪市)は、高齢者見守りサービス「みまもりほっとライン」を2023年5月にリニューアルしました。同サービスは、通信機能をもった専用の電気ポットを用いてその使用状況を記録し、高齢の利用者の安否などを確認するものです。今回のリニューアルで複数台の使用記録を確認できるようになり、不動産会社に向けて、物件の付帯設備としての導入を提案しています。

▲「i-POT」を設置したキッチンのイメージ

不動産会社に向けて物件の付帯設備として導入を提案

象印マホービン / みまもりほっとライン

 家電製品メーカーの象印マホービンは、高齢者見守りサービス「みまもりほっとライン」をリニューアルしました。「みまもりほっとライン」は、専用の電気ポット「i-POT(アイポット)」を用いて、利用者のポットの使用時間などを自動で記録し、直近の記録5件を家族などへ1日3回メールで自動送信し、利用者の安否や健康状態を確認するサービスです。「i-POT」自体に通信機能があるため、コンセントに差し込むだけでサービスを開始できます。
 同サービスは、2001年3月より提供を開始していますが、これまでは入居者とその家族が利用するサービスでした。今回のリニューアルで、不動産会社や高齢者施設向けに使用記録を一括で閲覧できるシステムを実装。複数台の使用記録の確認が可能となり、集合住宅への導入も容易になりました。「i-POT」の使用状況の変化なども確認しやすく、見守り機能の向上が期待されています。
 同社は、IHクッキングヒーターのように、物件の付帯設備として導入を提案。CS推進本部の樋川潤シニアアドバイザーは「『みまもりホットライン』は、これまで1万3000人以上に利用されている実績がある。今回のリニューアルに伴い、賃貸市場における高齢者の入居問題の対策設備として、不動産会社へ提案していきたい」と語ります。

【商品概要】
名称:みまもりほっとライン
利用料:「i-POT」導入の初期費用5500円、月額利用料3300 円(いずれも税込み、1台について)※初月の利用料は無料となり、初月中に解約した場合は初期費用が返金される
カラー:
i-POTのスペック:外形の幅×奥行×高さ約22×29.5×26cm、電源コード1.0m、質量(コード含む)約2.9kg、容量2.2L、電源・交流100V 50/60Hz
その他:1日3回、ポットの使用状況をEメールで通知。使用状況には「電源投入」「給湯」「外出(お出かけ)」等の操作情報の他、「未操作時間」や「空だき」などの情報も含む。使用状況はポットの不具合時、ポットが長時間未操作の場合も通知される

【会社概要】
社名:象印マホービン
創業:1918年
代表取締役 社長執行役員:市川典男
資本金:40億2295万円
事業内容:調理家電製品、生活家電製品、リビング製品などの製造・販売およびこれに附帯する事業
従業員数:1308人(2022年11月20日現在、連結)
本社所在地:大阪市北区天満1-20-5
連絡先:電話06-6356-2311(本社代表)