退去時に転居先のネット契約もできる、ホームルーター

2023年06月20日

　 「らくおきWi-Fi」は、専用機器をコンセントに差すだけでWi-Fi環境が整う、ホームルーターサービスです。レキオス（沖縄県那覇市）が提供している、NTTドコモ（東京都千代田区）のエリアをカバーしたモバイル回線を利用し、インターネットに接続します。賃貸住宅の退去者が、転居先のインターネット環境を速やかに構築できるので、引っ越し当日から転居先ですぐにネットを使用することができます。

退去時に手続き。工事不要で引っ越し当日から接続

レキオス　／　らくおきWi-Fi

　不動産事業や通信事業を手がけるレキオスは2023年3月、賃貸住宅の退去者が転居先で簡単にインターネット環境を構築できるサービス「らくおきWi-Fi」の販売をリリースしました。専用機器をコンセントに差すことで、レキオスが提供している、NTTドコモ（東京都千代田区）のエリアをカバーしたモバイル回線を利用して、インターネットに接続できるホームルーターサービスです。設置工事が必要なく、引っ越し当日からすぐにネットを使用することができます。
　今回、全国に賃貸マンションを展開する不動産会社の物件から退去する人向けにサービスを提供。退去者は、管理会社の入居者用アプリ上で退去手続きをする際、同時に「らくおきWi-Fi」の申し込みを行います。これにより引っ越し先で改めてネット契約を行う必要がなくなり、手間と時間を削減できます。不動産会社は代理店として月々のネット利用料金から手数料を得られるほか、元入居者との接点を退去後も保つことが可能です。
　提供開始に先立ち、１年間行った実証実験では、利用者から「動画視聴やテレワークが快適に行える」という評価を得たそうです。同社の情報通信事業部の鈴木勇介部長は「不動産会社のニーズに合わせて、サービス内容をカスタマイズすることも可能だ」と話します。