重ね貼りできる1.5mm厚の床材。防滑や防音仕様を発売

2023年06月20日

　パナソニック ハウジングソリューションズ（大阪府門真市）は、2021年2月より、リフォーム用床材「USUI-TA（ウスイータ）」を販売しています。厚みが1.5mmと薄く、既存の床の上に重ね貼りができるため、8畳の部屋であれば1日程度に工期を短縮できます。2023年4月、同シリーズの小型犬の足腰の負担を減らす「USUI-TA滑り配慮仕様」、既存床材の遮音性能を維持できる「USUITA防音直貼床材向け」の販売を開始しました。

賃貸住宅のリフォームや原状回復での引き合いも強い

パナソニック ハウジングソリューションズ　／　USUI-TA、USUI-TA滑り配慮仕様、USUITA防音直貼床材向け

　リフォーム用床材「USUI-TA」は、樹脂と木粉を原料とするウッドプラスチックボードの基材に、樹脂化粧シート仕上げのリフォーム専用床材で、厚みが1.5mmと薄いことが特長です。既存の床の上に重ね貼りができるため、8畳の部屋であれば1日程度で施工が完了します。従来、重ね貼りの際に必要だったドア下部のカットなど、開口部の処理を極力減らすことが可能です。
　耐熱タイプを選べば、床暖房の上からの施工もできます。2023年4月、ペットを飼う世帯向けに、表面に防滑加工を施した小型犬の足腰の負担を減らす「USUI-TA滑り配慮仕様」、専用接着剤使用で既存床材の遮音性能を維持できる「USUITA防音直貼床材向け」の販売も開始しました。
　「USUI-TA」は、同社の先行商品「WPBリフォームフロア」と比較して、年間の売上高が倍近くとなっています。同社の建築システム事業部営業戦略企画部の南出皓一郎氏は「新型コロナウイルスの感染拡大以降のリフォームニーズの高まりと、バリアフリー住宅がリフォーム適齢期に入った中でのプロモーション強化が大きな要因」と分析しています。省施工という特長で、賃貸住宅のリフォーム・原状回復での引き合いも強いことから、同社では今後、リノベーション施工会社や賃貸管理会社向けにアプローチを進めています。