入居者満足度向上狙う、生鮮食品宅配サービス

2023年04月28日

　東急住宅リース（東京都新宿区）は、管理する全1712戸の賃貸マンション「東雲キャナルコートCODAN（コーダン）」（東京都江東区）の全11棟のエントランス計15カ所に、クックパッド（神奈川県横浜市）が運営するクックパッドマートの、生鮮食品宅配ボックス「マートステーション」を設置しました。2020年から、東急住宅リースが管理する物件に導入を進めており、同物件で8事例目です。

マンション共用部で受け取り可能

東急住宅リース／東雲キャナルコートCODAN
クックパッド／ クックパッドマート

　 入居者がクックパッドマートのアプリから登録、購入した商品を、マンションのエントランスで受け取ることが可能です。食材1品から購入でき、在宅不要で、帰宅時など都合の良いタイミングで注文した食材を受け取れることから、導入後は入居者から便利になったとの声もあるそうです。購入食品が保管される冷蔵庫の設置は、運営するクックパッドが行います。また、設置は、マンションの共用部に家庭用100Vの電源コンセントとスペースがあれば可能です。

　これまで、「東雲キャナルコートCODAN」では、季節ごとに年4回の入居者向けイベントを開催していました。しかし、2020年のコロナ禍以降は、以前のようなイベント開催が難しくなり、その他の方法で入居者満足度の向上を狙いました。そこで、東急住宅リースが管理する他の物件で導入事例があった、生鮮食品の宅配サービス「マートステーション」を導入。クックパッドによると、同物件での導入後は、設置初月での注文件数が過去最多となったとのこと。

　現在、一都三県を中心にサービスを展開しているクックパッドマートは、駅や商業店舗のほかに、マンションでの導入を伸ばしており、100戸以上のマンションを目安としています。クックパッドの買物事業本部末吉謙太本部長は「これまでマンションオーナーや管理会社からは、設置場所や消費電力の相談が多かった」と話します。今後クックパッドマートでは、市場直送の商品展開など、独自の流通網を活かしたサービス価値の向上を目指すそうです。