どんな形式で届いた請求書でも自動でデータ化 電子帳簿保存法に基づいて電子保存
2023年05月01日
Deepwork(東京都新宿区)が提供する「invox受取請求書」は、請求書を受け取る側の業務を効率化するサービスです。郵送やメール添付など、様々な形式で届く請求書を、AI-OCR(AIによる文字認識機能)とオペレータが99.9%の精度で自動でデータ化し、改正電子帳簿保存法に則って電子保存します。これまで経理担当者が行っていた入力業務を自動化することが可能です。
invox受取請求書/ Deepwork
AIとオペレータの確認により99.9%の精度でデータ化可能
invox受取請求書は、フォーマットを問わずどんな形式の請求書にも対応します。請求書をメールで受け取る場合は、invoxが発行した専用のメールアドレスをccに入れてもらえば、自動で取り込みます。GoogleドライブやDropboxなどのクラウドストレージを利用する設定も可能です。紙の請求書の場合は、スキャナや複合機などでスキャンして取り込みます。
取り込んだ請求書は、AI-OCRによって自動でデータ化されます。オペレータによる確認も行うことで、99.9%の精度でデータ化されます。AI-OCRは数分、オペレータは数時間から1営業日(プロフェッショナルプランの場合)で対応します。急ぎの時はAI-OCRのみ、余裕がある時のみオペレータによる確認を行うという使い分けも可能です。データ化された結果は、invoxの画面上で、請求書元本のデータと並べて確認できます。経理担当者が最終チェックを行い、承認すればデータ化は確定します。申請・承認ワークフローの設定も可能です。
確定したデータは、電子帳簿保存法に基づいて電子保存されます。会計システムやオンラインバンクに対応したデータも出力可能です。APIで「BtoBプラットフォーム 請求書」や「楽楽精算」「freee」などのサービスとの自動連携にも対応しています。インボイス制度への対応として、インボイス登録番号の自動チェックも行います。
これまでに5,000社以上(2023年1月現在)が利用しています。企業規模は問わず、取引先のDXが進んでいない業界で活用されています。「請求書を1カ月に50枚以上受け取っている企業であれば、従業員規模を問わず費用対効果が出ます」(光村拓也取締役)
工事関係者から届く紙の請求書を大幅削減 電子化率100%を達成
不動産業界での導入も進んでいます。大和ハウスパーキング株式会社(東京都大田区)では、インフォマート(東京都港区)が提供する「BtoBプラットフォーム 請求書」とinvoxを組み合わせて導入しました。同社は紙の文化が根強い工事関係者との取引が多く、請求書の4割を紙で受け取っていました。紙の請求書の量は毎月15cmにも及び、経理担当者が手入力でデータ化を行っていたといいます。invoxの導入を機に、取引先に向けてメールで請求書を送るようアナウンスし、紙の請求書を月に10数枚まで減少させることに成功しました。3カ月で全国の拠点への導入が完了し、現在は電子化率100%を達成しています。
請求書周りのDXの第一歩は、請求書をデータで送ること
紙で送られてくる請求書の多くは、データで作成されています。わざわざプリントアウトせずにデータのままで送ってもらうことで、受け取る側はデータ化しやすく、発行する側は簡単に送ることができ、郵送代のコストも削減できます。「請求書周りのDXの第一歩は、取引先から請求書をデータで送ってもらうことであり、企業活動的にはマストで取り組むべき領域です。双方が楽になるのです」(市川太郎取締役)
利用料金は、AI-OCRでのデータ化は1件50円、オペレータによる確認は1件100円です(別途基本料金)。中小企業でも導入しやすい価格帯に設定されています。
同社では請求書の発行から売上計上、入金消込業務を自動化する「invox発行請求書」、国税関連書類を電子帳簿保存法に対応して電子保存する「invox電子帳簿保存」も提供しています。今後は請求書以外の書類に関する業務や支払などを効率化するサービスの提供も検討しています。
【商品概要】
サービス名:invox受取請求書
料金:月額基本料金980円(ミニマムプラン)、9,800円(ベーシックプラン)、29,800円(プロフェッショナルプラン)AI-OCRでのデータ化は50円/1件、オペレータによる確認は100円/1件(税別)
【会社概要】
社名:Deepwork
設立:2019年2月1日
資本金:1億円(2021年11月時点)
事業内容:invoxシリーズの開発・運営
本社所在地:東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービル49F +OURS
連絡先:050-1742-5790、support@invox.jp