手軽に外国人向け賃貸を事業化
部屋探し、契約、決済をオンラインで完結

2024年11月25日

Apartment Japan®(アパートメント・ジャパン) / DID-GLOBAL

 DID-GLOBAL(ディアイディ・グローバル:大阪市)が提供する、外国人向け賃貸住宅のオンライン募集・契約システム「Apartment Japan ® (アパートメント・ジャパン)」は、入居できる物件の情報収集、契約、決済をオンラインで完結するサービスです。空き室情報を探すだけのポータルサイトと異なり、ホテル予約サイトのように、自国にいながら、物件検索から見積提示、契約、決済までできるのが特徴です。これにより、外国人入居希望者とのやり取りを、大幅に自動化することができます。また、サイト上で決済した契約については、家賃保証契約が自動付帯するので貸主にとっても安心です。既に外国人向けの賃貸事業を行う会社にとっては、業務効率化ツールとして、これまで外国人入居者を取りこぼしてきた貸主にとっては、手軽に外国人向け賃貸事業を始めるツールとして利用できます。【最終更新:2024年11月25日】

外国人入居希望者とのメールのやりとりが不要に

 「 Apartment Japan ® 」は、外国人の入居希望者が日本での家探しを、自国にいながらオンラインで完結できるサービスです。ホテルを予約する時のように、情報収集、契約、決済まで行うことができます。

 例えば、外国人入居希望者は、入居期間が異なる複数の見積もりを、サイト上ですぐに手に入れることができます。従来、何度も繰り返してきたメールのやり取りが、ほぼ不要となります。

 外国人入居希望者の多くは、部屋探しの段階で、入居期間を明確に決められません。在留期間の制限により、そもそも年単位の契約を締結できないことも一般的です。そのため、不動産会社は、申込を取得するまでに、契約期間により異なる複数の見積もりを何度も作って送らなければなりませんでした。

▲エリアと入居期間を入力すると、予約可能な物件が表示される
▲賃料などのコストを自分で確認できる

 貸主と外国人の借主は、直接契約を交わします。要望に合わせて、期間を始めとする契約条件を自由に変更できるのは、そのためです。
 外国人が居室に求めるニーズは、日本人とはやや異なります。日本人には不人気な物件が、外国人の評価を集めることは珍しくありません。例えば、3点ユニットバスは日本人に敬遠されがちですが、湯船に入る習慣がない外国人にとって、それほど気になるものではないようです。また、少々駅から遠くても広い物件は、人気を集めやすいといえます。
 オーナーに支払う賃料の2倍の額で入居を決めたサブリース会社もあります。賃料設定に自由度を持たせることで、収益性を高めることができます。
 これを、人手を介して行おうとすると、契約に至るまでの間、条件や賃料に関するメールのやりとりに多くの手間を要します。入居希望者が生活する国や地域との時差があると、要する時間は一層長くなります。その間に、他所で契約が進んでしまうことは珍しくありません。


自国のクレジットカードでの決済を可能に

 外国人の借主にとって、「 Apartment Japan ® 」を使う最大のメリットは、自国にいながら契約・決済まで行えることです。これが実現できるのは、自国で発行されたクレジットカードで決済する仕組みを整えているからです。既存のクレジットカードを使って家賃債務保証契約を引き受けるアイ・シンクレント(東京都品川区)との提携により実現しました。
 DID-GLOBALの近藤暁子社長は「自国で発行されたクレジットカードで決済できることは、サービスの設計上、必須だと考えていました」と話します。
外国人向け賃貸やマンスリー賃貸でも、家賃保証が付くことで、家賃滞納や失踪・原状回復トラブル等の心配が軽減されます。根拠があいまいな、外国人向け賃貸に対する不安を解消することができます。

※ビジネスモデル特許取得済み

▲外国人借主は、自国のクレジットカードで決済可能

外国人への賃貸事業を新たな事業に

 これまで外国人を顧客対象としてこなかった家主やサブリース会社は、外国人向けの賃貸事業を簡単に始めることができます。家具付き、1年未満の定期借家契約のプランなど、外国人特有の事情を考慮した契約、料金設定が可能になります。

 サブリース会社だけでなく、賃貸管理会社が、予めオーナーと合意した上で物件を掲載することもできます。入居者が確定してからマスターリース契約を行い、家具を設置してから転貸する流れです。賃貸管理会社にとって収益性が高く、オーナーとの関係も深まります。新規オーナーを開拓する武器として採用する管理会社もいます。

 通常の賃貸募集と外国人向けのマンスリー募集を、同時に行うこともできます。先に進んだ方で契約すれば、年間稼働率と収益性の向上にもつながります。



【導入企業の声 事例1】

暗中模索していた外国人向け賃貸事業に希望の光

BraTTo(ブラット:大阪市)
事業統括 水谷雅也部長

 マンスリー・ウィークリーマンションの運営をメインに、不動産事業を展開する株式会社BraTTo(ブラット)。ビジネスマン向けの短期賃貸に強みを発揮してきた同社。事業統括の水谷部長は、外国人向けの賃貸事業に着手したものの、手ごたえを感じられず焦りを感じていたといいます。

心が折れかけていた外国人賃貸事業に灯

 「他社が外国人向けの賃貸事業を次々と展開していく中、外国人スタッフはもちろん、語学に堪能なスタッフもいない当社は、完全に後れを取っていました。昨今の不動産賃貸業界全体を見ても、外国人向けにビジネスを展開していく必要があるのは明らか。語学の壁など課題はありましたが、まずはスタートしなければ、ということで他のメディアを使って外国人入居者の募集を行っていました。1年くらい掲載していましたが、問い合わせ自体が1ヶ月に1回あるかないか。言葉の壁に苦労しながら問い合わせに返信しても、時差の壁のせいでメールのやりとりが長引き、他社に流れてしまう。1件も契約が取れず、“こんな状態で本当に事業として成立させられるのだろうか”と心が折れかけていました。
 
 そんなとき、『 Apartment Japan ® 』を知り、導入を検討。何より苦労していた言葉の壁や時差の壁がすべて解決する、という点に希望を感じました。これで外国人賃貸事業に灯を得られると思ったものの、以前のメディアで成果が出ていなかったこともあり、DID-GLOBALの担当者には何度も足を運んでもらい面談を重ねました。当時の状況で予算を追加投入するのは、大きな決断だったので、慎重にならざるを得ませんでした。根気よく足を運んでいただき、他社の事例などを共有いただいたことで、導入を決断することができました」(水谷部長)

システムだけでなくコンサルが大きく役立ち、CVRアップ

 導入後も色々なアドバイスを受け、問い合わせ数が増加。契約も取れ、手ごたえを感じた水谷部長は、アクセス解析を活用しながら積極的に数字を伸ばす工夫を重ねています。

 「募集から保証、契約までオンラインで完結できるシステムはもちろん大きな魅力ですが、外国人見込み客がどのようなニーズをもっているのか、実際にDID-GLOBALが自社の事業で培ってきた知見をおしみなく提供してくれました。例えば、物件写真の撮り方ひとつとっても、自社がそれまで国内向けマンスリーマンション仲介の実績で養われた知見に囚われていたことに気付き、改善を重ねていったんです。日本人ビジネスマンと外国人では、気になるポイントが違う、言われればそうなのか、と思うことでも、当時はわからなかったんです。アドバイスを受けて物件掲載情報に改善を重ねると、アクセス数、コンバージョン率が目に見えて伸びていきました。はじめて成約を得たときは“自分たちでもできるんだ”という自信が湧き、うれしかったですね。この実感が“この事業を成長させていくんだ”という強い決意につながりました。今では自分たちでABテストを繰り返しながらノウハウを蓄積し、運営しています」(水谷部長)

公開物件数を100、200と増やし、ポータルサイトとしての物件数充実に貢献したい

 「これからどんどん外国人向け賃貸事業を拡大していきたいと考えているので、『 Apartment Japan ® 』には、ポータルサイトとして物件数の充実を期待したい。そのためには、自分たちも公開件数を50から100、200と増やしていくのが目標。その上で社内の集客比率も日本人9割外国人1割という現状から、日本人7割外国人3割くらいに成長させていきたい」(水谷部長)


【導入企業の声 事例2】

外国人スタッフの残業が減り、業務内容にも厚み

R-JAPAN(アールジャパン:大阪市)
資産管理本部 坂本典隆部長

 賃貸・売買仲介、管理事業のR-JAPANは、8年前から外国人向け賃貸事業をスタート。英語と中国語を話せる外国人スタッフも2名在籍しています。以前から「 Apartment Japan ® 」ポータルサイトのユーザーで、2024年9月から自動化システムを導入。「外国人入居希望者とのやり取りが効率化され、残業がほぼなくなった」と話す坂本典隆部長に話を聞きました。

検索上位でヒットしたのを見て、導入を検討

 外国人のスタッフが“furnished apartment(家具付賃貸アパート)”と検索したら、上位にヒットしたのが「Apartment Japan ® 」でした。DID-GLOBALのホームページやサービスサイトを確認すると、理念やサービス内容が素晴らしかった。問い合わせフォームから資料請求をした時点で、8割がた導入を決めていました。募集だけでなく、保証や契約までオンラインで完結できる点が素晴らしい。かつて自社でシステムを開発することも考えましたが、コストが合わず断念した経緯があったので、利用料金にも魅力を感じました。

外国人仲介業務が激減、取引先との関係構築が深化

 導入前はお問い合わせに対して、一つひとつメールで返信をしていたため、時差の関係で回答にタイムラグが生じていました。その間に他社で決まったり、メールのやりとりが増えて契約まで時間がかかっていました。業務量に加え、機会損失による心理的ストレスも大きかったです。外国人スタッフは他の職員同様、日本人向けの賃貸業務にも携わっているので、繁忙期は目が回るほど忙しい状況でした。入国シーズンは残業が増え、オーナーや管理会社に連絡を取り、信頼関係を築くところまで手が回っていませんでした。導入後は、メールや書類のやりとりなどの事務作業がシステムによって自働化され、後回しになりがちな関係構築に時間を使えるようになりました。売買業務にも携われるようになったのは予期せぬ収穫でした。

入国シーズンの残業なくなり、働き方改革進む

 4月と10月は入国シーズンということもあり、残業時間が多くなりがちでしたが、今は、繁忙期も残業はほぼなくなりました。利益率の高い業務に専念できるようになり、目標も効率的に達成できるようになりました。DID-GLOBALのスタッフのサポートが手厚いので、満足しています。今後への期待は、ポータルサイトとして物件数が増えることです。サイトが活性化することによって、我々の取引も活発になるので期待しています。当社としてはこれを機に、今後は、外国人スタッフを窓口にして売買部を強化し、事業を伸ばしたいと考えています。



実務の苦しみから生まれたサービス

 「 Apartment Japan ® 」は、DID-GLOBALの外国人向け賃貸事業の実務経験から生まれたサービスです。同社は、外国人にサブリース物件を転貸する事業を行ってきました。その中で、時差によるやりとりの煩雑さと人材確保の難しさを実感していました。自社の業務を効率化するため、19年、システムの開発に着手し、23年11月に「 Apartment Japan ® 」として提供開始しました。実務の苦しみを知る同社だからこそ、提供できるサービスです。

 加盟店の数は60社(24年5月末時点)で、英語にのみ対応しています。24年秋には、外国人向け高級物件の取り扱いに特化した「 Apartment Japan ® Luxe(アパートメントジャパン・リュクス)」のサービス開始も予定しています。



【商品概要】
商品名:Apartment Japan®(アパートメント・ジャパン)
価格:応相談
※Apartment Japan®及びAPJ Apartment Japan®は登録商標です

【会社概要】
社名:DID-GLOBAL(ディアイディ・グローバル)
設立:2012年
代表取締役:近藤暁子
資本金:69,600,000円 (資本準備金 30,300,000円 含む)
事業内容:Apartment Japan®サイトの開発及び運営、外国人のための賃貸住宅サービス、家具付き賃貸住宅の運営管理事業、不動産サブリース事業、不動産管理サービス、インターネット機器のレンタルサービス、外国人のための各種レンタルサービス
従業員数:4人
所在地:大阪市中央区内本町二丁目4番16号 オフィスポート内本町503
連絡先:電話06-6947-1128
URL:https://did-global.co.jp/
Apartment JapanのURL:https://apartment-japan.com/