使い慣れたエクセルで予算管理をDX データベースで一元管理

2023年03月09日

 KUIX(東京都品川区)が提供する「Mr.Budget(ミスターバジェット)」は、エクセルをWEB上のデータベースに直接接続して、予算管理を効率化するクラウドサービスです。複数の入力担当者が作成したエクセルデータを、クラウド上の一つのデータベースで一元管理します。新しいシステムを導入する必要はなく、使い慣れたエクセルを活用して予算管理の業務効率化を実現します。

KUIX / Mr.Budget

『脱エクセル』ではなく『活エクセル』という発想

 Mr.Budgetは、エクセルが苦手とするデータの蓄積・収集をサポートするサービスです。エクセル画面での簡単な操作で、複数の入力担当者が作成したデータを、自動的に一つのデータベース上に集積します。データはデータベース上で一元管理されるので、破損や紛失を防ぎ、大量のデータの保存も可能になります。「エクセルには多くの課題がありますが、自由にレイアウトを変えられる、関数を使える、多くの人が操作に慣れているといった点で優れたツールです。社内のDX推進のために新しいシステムを導入しても、エクセルを手放せない現場は多くあります」(サービス事業部 千葉岬さん)

 集計担当者は、各入力担当者からのファイル回収が不要になります。操作可能なデータの範囲などの権限を、ユーザごとに設定できます。締め切り後のデータ更新を不可にしたり、部署や期間によって締め切り設定を変えることも可能です。

▲エクセル内に表示されるボタンを押すだけでデータのアップロードが可能

 エクセルデータのデータベース化には、同社が開発したエクセル特化型のツール「スマコレ」を使用します。「スマコレ」のアドインをPCにインストールすると、エクセルの画面上に「スマコレ」接続ボタンが表示されます。ボタンを押すだけで、データがデータベース上にアップロードされます。ファイルは様々な表示形式でダウンロードすることが可能で、部署や月ごとの集計結果もワンクリックで算出できます。

エクセルの問題はデータベースとの接続で解決できる

 同社の小竹三郎代表取締役は、創業前は伊藤忠商事に勤務していました。企業としてシステムへの投資はしていましたが、現場ではエクセル業務が多かったといいます。大企業ほどエクセルを使っている、という経験をもとに、データベースとエクセルをつなぐサービスを開発しました。「エクセルは、使用できる人が多く、入力インターフェースとして優れているツールです。一方、データ管理や属人化、ファイルの破損リスクや共有しにくいという問題があります。すべて裏側にデータベースがあれば解決できます」(小竹三郎代表取締役)

 スマコレは、医療機器メーカーや社用車リース会社などに導入されています。導入企業において、予算管理においての利用が多かったことからMr.Budgetを開発しました。「各業界の課題に特化したシステムの開発にも対応します。パッケージ化して販売することにご了承いただければ、不動産会社での課題解決に特化したサービスの無償開発にも対応します」(千葉岬さん)

【サービス概要】
サービス名:Mr.Budget
価格:5万円/10ユーザー〜

【会社概要】
社名:KUIX
設立:2020年10月
代表者:小竹 三郎
資本金:1億円
事業内容:デジタル活用コンサルティング、システムインテグレーション、ITプロダクト・サービス開発
本社所在地:東京都品川区
連絡先:03-6775-7827