「子ども虐待防止」市民運動、工事現場の養生シートに掲示

2022年12月09日

　改修工事業を行う朝日リビング（大阪市）は、子ども虐待防止に向けた取り組み「オレンジリボン運動」に賛同しています。主な活動内容は、施工現場に取り付ける養生シートに虐待防止啓蒙メッセージをプリントし、入居者や周辺住民への働きかけです。

啓蒙活動を通じて、社内交流の活性化へ

朝日リビング ／ オレンジリボン運動

　22年3月より始めた、施工現場で養生シートを使った啓蒙活動は、累計300件の現場で行われました。札幌から福岡まで営業所を持つ朝日リビングの活動は、エリア問わず広がっています。足場を設置する工事は1ヶ月で全体の約2割といいます。また、工事期間が4週間以上の長期渡ることが多いため、養生シートでの啓蒙メッセージを目にする機会が増えます。

　これまで施工現場において、営業や現場スタッフが違和感を覚えるケースもありました。窓ガラスが割れたまま放置状態の世帯や、塗装作業の妨げになるほどベランダにごみが溜まっている世帯を目にすることがあったそうです。PR事業課エディターの髙井美樹さんは「なかなか介入することが出来ない、難しい問題ということもあり、工事に対して理解をしてもらう努力に追加し、取り組みをしている」と話します。

　活動を通して、社員同士のコミュニケーションの機会が増えたといいます。「特別なイベントや活動だけでなく、建設会社ならではのできることを考えると、思っている以上にオレンジリボン運動の活動に貢献できると発見にも繋がった」（髙井さん）。活動プロジェクトチームには、設計部や工事部、各地の営業所が主体となって参加しています。

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