断熱の「デコスドライ工法」木造賃貸で採用増加。防音性も高評価

2023年10月25日

 木造住宅向けの断熱工法「デコスドライ工法」を提供するデコス(山口県下関市)が、木造アパートや戸建て賃貸住宅での施工実績を伸ばしています。断熱性能に加え、隙間のない壁が作り出す防音性能の高さが、集合住宅の音対策として注目されています。断熱、調湿、防音性能に優れ、入居者に心地よい住環境を提供する本工法は、顧客満足度と入居率の向上にも寄与しているとのことです。

デコス / デコスファイバー&デコスドライ工法

断熱欠損がなく断熱性能を最大限に発揮する「デコスドライ工法」

 セルロースファイバーとは、天然の木質繊維のことで、自然がつくった小さな空気の胞を含んでいるのが特長です。さまざまな太さの繊維が絡み合って空気の層をつくり、1本1本の繊維の中にも自然の空気胞が存在します。この空気胞には、断熱材に入った音を熱エネルギーに置き換える作用があります。さらに、セルロースファイバーの繊維同士で絡み合うことにより、より厚い空気層をつくりだしています。また、他の断熱材に比べ1㎥あたりの施工密度が高くなっています。これらにより「厚い布団で家がくるまれている」ような優れた断熱性と高い防音性があります。
 「デコスドライ工法」は、柱などに不織布を緩みなく張り、壁体内へ送風機(ブロワ)の空気と一緒にデコスファイバーを隙間なく吹き込む工法です。手の届かない隅部にも断熱材を隙間なく充填できるため、断熱欠損がなく設計性能を確実に実現します。
 また、天然の木質繊維素材であるため、壁体内を適度な湿度にコントロールできることも特長です。梅雨のジメジメ感、夏のムシムシ感を緩和し、一年を通して湿気のこもらない快適な室内環境が期待できます。結露も発生しにくいため、建物の長寿命化にもつながります。

新聞紙をリサイクルしたセルロースファイバー
断熱材「デコスファイバー」
断熱欠損を生じない乾式吹込み工法
ファイバー断熱材「デコスドライ工法」

隙間のない壁が作り出す防音性能の高さにも注目

 断熱性、調湿性に加え、防音性能の高さにも注目が集まっています。デコスファイバーの施工密度の高さに加え、木質繊維の中に閉じ込めた空気層に吸音性があり、優れた防音効果を得られるとのことです。断熱を目的とする通常の工事では、外壁部分にのみ施工します。さらに、施主から室内で楽器演奏できる環境を求められた場合、間仕切壁や天井・床にデコスファイバーを施工、防音ドアや窓を検討し、石膏ボードを増貼りすることで簡易防音室とするケースもあります。
 また、新築戸建てもコロナ禍で自宅に居る時間が長くなり、プライバシーを確保する防音性能を求める住まい手との相性も良いとのことです。

山口工場にある防音・調湿の体感ハウス
実測結果と音圧レベルめやす

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【導入企業の声】

相場より2割高い賃料で社宅契約、デコスドライ工法の戸建て賃貸

銘建(山口県防府市)
代表取締役社長 福田 敦志さん

大手企業の部課長、自衛隊職員をターゲットに

木造注文住宅メーカーの銘建は、福田敦志社長が就任した2019 年に、賃貸住宅市場に参入しました。参入にあたり、福田社長は自ら土地を購入し、延べ床面積72㎡の2階建て戸建て賃貸住宅を3棟建てます。賃料は、同地域のファミリー物件の相場よりも2割高い9万円(駐車場代5000円を含む)に設定しました。すると、企業の社宅として3棟すべて契約が決まりました。

「防府市は、自衛隊の基地や、化粧品、自動車メーカーの工場があり、大手企業の部課長クラスが単身や家族で住む賃貸住宅の需要が一定数あります。狙った通りのオファーがあり、今も満室が続いています」(福田社長)。現在の入居者は、40代の単身赴任者が2人、小学生のお子さんを持つ子育て世帯が1人です。

仲介担当者がすぐに気が付いた、調湿性と防音性

 福田社長が建てた戸建て賃貸住宅では、デコスドライ工法を採用しました。仲介を依頼した不動産会社の担当者からは、「部屋に入ったときに、ムッとするような暑さが全くない」「外の車の音や、子供の泣き声がほとんど気にならない」といった評価を得ています。

その後、銘建では、福田社長の物件と同じく、デコスドライ工法を採用した戸建て賃貸住宅を、2案件6棟建てました。「周辺では、大手ハウスメーカーが提供するファミリー世帯向けの物件が6万円台で提供されています。当社は、それよりも広く、グレードの高い戸建て賃貸住宅の市場を獲得しています」(福田社長)

地方の市場に一定の規模で存在する、良質な住環境を求める賃貸住宅のニーズを獲得するのに、調湿性、防音性を備えた「デコスドライ工法」が、貢献しているということです。品質の良さが強気の家賃相場で戦える実績につながり、新しいオーナーたちの評価・信頼を得て、戸建て賃貸住宅の受注が継続しています。


専任の技術者が責任施工を行う「施工代理店制度」を導入

 国内の断熱メーカーの多くが断熱材のみを販売し、現場の大工が施工する方式をとる中、デコスでは専任の技術者が責任施工を行う「施工代理店制度」を採用しています。専門の断熱施工技術者の育成にも力を入れています。

「通常は大工さんが施工しますが、現場監督がチェックに行く前に石こうボードで塞がれてしまい、施工の状況の良し悪しを確認できない事例が多くありました。『断熱は施工が命』。断熱材の品質が良くても施工技術が伴わなければ設計通りの断熱性能を出すことができません。デコスでは、認定の断熱施工技術者が専用の機械で責任施工を行うため、高い施工品質を提供できるのです。品質に自信があるので、木造住宅の内部結露被害20年保証も実施しています」(同社取締役の田所憲一さん)


「デコスドライ工法」によって環境にやさしい住宅づくりを実現

 デコスは、年間150棟の戸建て住宅を施工する安成工務店グループの建築用断熱材メーカーです。同社が運営する「デコスドライ工法」の施工代理店の数は67社に上り(2023年11月現在)、全国にネットワークが広がっています。施工した数は20年間で累計3万棟。現在は、年間2,400棟を全国で施工しています。

 デコスには工事部があり、毎日、安成工務店グループの物件の断熱工事を行っています。これらの現場で、経験豊富な工事部の社員が施工代理店のスタッフに指導できる環境が整っています。断熱施工技術者を育てる仕組みや営業設計のノウハウが、他社にはないデコスの強みだと田所さんは言います。

「デコスドライ工法」にかける思いを、安成信次社長に聞きました。

「『住まいづくりは街づくりである』との信念から、持続可能な地域産業としての新しい建設業の在り方を問い続けてきました。その結果生まれたのが『デコスドライ工法』です。パルプを原料とする新聞紙を火や水を使わず少ないエネルギーでリサイクル製造し、断熱性のみならず、調湿性・吸音性の高い『デコスドライ工法』は、まさに環境との共生を形にしたものです。2025年度には、住宅を含むすべての新築住宅の省エネ義務化がスタートします。住宅への省エネ性や断熱性への関心が高まる中、さらに『デコスドライ工法』による環境にやさしい住宅づくりを広めていきたいと思っています」

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【商品概要】
商品名:デコスファイバー&デコスドライ工法(新聞紙をリサイクルしたセルロースファイバー断熱材&断熱欠損を生じない乾式吹込み工法)
価格 :要見積り・お問合せください

【会社概要】
企業名:株式会社デコス
代表者:代表取締役 安成信次
本社所在地:山口県下関市菊川町田部155-7
設立:1974年 8月 30日
資本金:30,000,000 円
従業員数:30名
事業内容:断熱材製造販売・施工、FC事業
ホームページ:https://www.decos.co.jp/
お問合せ先:0120-234-900(受付時間:平日9〜17時)