関西の住みたい街を発表 「梅田」駅が1位を獲得。その理由は? スーモ副編集長に聞いてみた。
2022年04月12日
山本悠輔(全国賃貸住宅新聞)リクルートが、関西圏在住の20〜49歳の男女に向けて「住みたい駅」のアンケートを実施。「SUUMO住みたい街ランキング2022 関西版」として、3月に結果を発表しました。
主なピックアップとして、「梅田」駅が前年首位だった「西宮北口」駅を抜いて1位にランクインしたことがあげられます。そのほか、「本町」駅や「なんば」駅「福島」駅といった、関西で主要都市にあたる駅の躍進が目立つ結果となりました。
住みたい街 20代から絶大な人気を得た「梅田」駅
年代別の結果を見てみると、今回トップの「梅田」駅は、20代男女といった、若年層から多くの支持がありました。この傾向について、笠松美香副編集長は「近年、梅田周辺の再開発、タワーマンション竣工が一気に進んでいる。20代の間では、梅田は『住む場所』としての認知度が徐々に広がっているのだろう」と見解を示します。
うめきた再開発で住宅ラッシュ 「西宮北口」駅の約10倍
梅田の再開発を数字で見てみると、より顕著です。2016年以降に、「梅田」駅から徒歩10分圏内で販売された新築物件の戸数は、5696戸。これは、2位の「西宮北口」駅が同様の基準で559戸だったことと比較すると、群を抜く形で一気に梅田が住宅エリアとして開発されています。
住宅戸数の増加に伴って、街の雰囲気や商業店舗のあり方も徐々に変わりつつあります。「今回ランクアップした梅田・本町・福島周辺は、深夜帯まで営業しているスーパーマーケットや、土日で開業している飲食店なども増えてきた。徒歩圏内で日常生活のあらゆるものが揃えば、住みやすい街と思うことは、自然だと考えられます」(笠松副編集長)
都心部エリアで生活するためのインフラ整備が進めば、若年層を中心に「梅田」「本町」「福島」駅周辺の支持は今後も高まっていくでしょう。