団地内イベントに250人参加!茶山台団地の住民と事業者がつくる「16棟マルシェ」

2022年06月13日

山本悠輔(全国賃貸住宅新聞)

 

 大阪府南部に位置する茶山台団地で、入居者や地域住民が集まる「16棟マルシェ」が6月4日に開催されました。コロナ禍も少し落ち着いてきた中、10時~13時という限られた時間でも、延べ250人が参加。盛況を収めたイベントとなりました。

 茶山台団地は、泉北高速鉄道「泉が丘」駅から徒歩約10分の場所にあります。大阪府住宅供給公社が28棟924戸を管理している団地群です。これまで、団地の一室を改修した飲食店「やまわけキッチン」や、DIYのための工具、作業スペースを提供する「DIYのいえ」など、地域活性化のための様々な取り組みを行っています。

 今回の「16棟マルシェ」は、団地内でも管理を停止した、入居者がいない16棟団地の敷地内で開催しました。先述のDIYのいえや、やまわけキッチン、ハンドマッサージなど、団地にゆかりのある事業者が出店。ステージでは手品などが披露されました。

 当日は、茶山台団地の入居者はもちろん、地域住民や遠方に住む人も多数参加していました。特に子ども連れが多く、コロナ禍で外出する機会が減った中で、こうした野外でのイベントにを心待ちにしていた様子。「手作りのイベントに関わらずこれだけの人が参加されていることに驚きました!一体感があり、ブースもそれぞれ楽しめましたし、ステージもあって飽きることなく過ごすことができました。」といった感想も聞かれました。

 「16棟マルシェ」は毎年開催しており、今回が3回目。これまでは、大阪府住宅供給公社が積極的に自治会や事業者に声掛けをして、開催の音頭を取っていました。今年は地域住民・事業者の2者間で、ほとんどの段取りが完了したそうです。「地域活性のために始めた取り組みが、数年かけて根付いてきた事を実感します」と企画・広報グループの浦田正和さんは語っています。