コンセプト型賃貸が好調 テレワーク対応プランが人気

2022年06月13日

 賃貸住宅の設計や管理を行う愛和(福岡市)では、コロナ下で住まいに対する関心が高まり「コンセプト型賃貸」が好調です。1LDKの一角にテレワークスペースを設けたり、趣味、セキュリティ強化、2人暮らし向けなどターゲットを絞ったプランでアパートに付加価値を与えています。

▲本棚やテレワークスペース付きの人気プランの居室イメージ

ターゲットを明確にしたプランで相場よりも家賃アップ

愛和 / コンセプト型賃貸

 新型コロナウイルスの影響で住まいに対する関心が高まり、ターゲットを明確にした「コンセプト型賃貸」のアパートが好調です。設計や管理をする愛和では、管理物件の入居率は99.3%となっています。

 中でも人気が高いのは、読書が好きな人向けの「My Library plan(マイライブラリープラン)」です。コロナ下で、オーナーからの建築希望も多いといいます。同プランは20~30代の男性がターゲットで、これまで10棟を手がけてきました。1LDKの部屋の一角にはテレワーク用の半個室スペースを設置。文庫本を1000冊収納できる棚があるため、収納力も抜群です。部屋全体を落ち着いた空間にするため、ブルーグレーのアクセントクロスとダークブラウンの建具でまとめています。同社が展開する「コンセプト型賃貸」のプランは、家具、料理、バイク、読書、猫、DIY、アウトドアと趣味に特化したプランのほか、1人暮らし向けのセキュリティ強化プラン、2人暮らし向けプランなど、入居者属性を絞った15種類のプランをそろえています。家賃は、付加価値を与えることで相場より2000〜3000円高設定。表面利回りは土地代・建築費を含め6〜6.8%となっています。

 コンセプト統括部の平形圭佑氏は「コンセプト型賃貸で差別化を図ることにより、仮に周辺の家賃相場が下がったとしても影響は小さい」と話します。同社はこれまで福岡市・愛知県名古屋市で事業を展開してきましたが、今後は広島県や東京都へ商圏を広げ、3年以内に30種類のプランを提供する見込みです。

【商品概要】
名称:コンセプト型賃貸
価格:詳細は愛和に問い合わせを
その他:全15種類。My Library Planのほかに、BROOKLYN PLAN、CALIFORNIA PLAN、衣裳部屋プラン、Bike Garage Plan、ネコプラン、Hygge plan、Delica plan、Gallery plan、fika plan、glue two of us、CUSTOMIZE PLAN、2人暮らしのためのプラン、隠れ家プラン、SECURITY PLANがある

【会社概要】
社名:愛和
設立:1987年
代表取締役社長:阿部大輔
資本金:5億8297万円(うち資本金1000万円)※2020年11月末現在
事業内容:アパートの設計・施工・販売・賃貸管理
本社所在地:福岡市博多区綱場町1-1 D-LIFE PLACE呉服町5階
連絡先:電話092-263-8720