トレーラーハウスを宿泊施設に提供。遊休地の土地活用

2024年12月21日

 トレーラーハウスの設計・販売事業や建築・設計事業を展開するエリアノ(東京都千代田区)は、トレーラーハウス「STYLE CABIN(スタイルキャビン)」を2019年より販売しています。宿泊施設の運営会社や地方自治体の購入が多く、宿泊施設や店舗、オフィスなどで不動産と同じように活用されています。

▲愛媛県今治市での宿泊施設の活用事例

遊休地や建設しにくい土地に車両として設置可能

エリアノ / STYLE CABIN

 「STYLE CABIN」は、高機能のトレーラーハウスです。主に避暑地や湖畔、高原、スキー場にある宿泊施設や店舗、オフィスで不動産と同じように活用されています。エリアノは、サウナ専用やトイレ専用のタイプも開発し、これまでに32カ所、50台以上のトレーラーハウスを提供してきました。

 設計は、同社の立ち上げメンバーであり、建築事務所の日建設計(東京都千代田区)出身の1級建築士が手がけており、デザインや機能性を重視。利用者が快適に過ごすことができるよう、トレーラーハウスには照明やエアコン、車体に直接搭載する液化石油(LP)ガスもあります。販売価格は1台あたり660万〜1050万円。納車後、同社が事業の運営サポートも行います。

 同社がトレーラーハウスの事業を開始した背景には、建物が建てにくい土地の活用も推進したいという思いがあります。共同代表の武田晃直CIOは「トレーラーハウスは動産になるため、移動できることが強み。物件を建てにくい場所にも設置することができる」と話します。

 同社は、新事業として「STYLE CABIN」を利用した宿泊権の販売サービス「Ones Home(ワンズホーム)」を2024年1月から始めました。愛媛県今治市の大三島や栃木県矢板市などにあるトレーラーハウスの1泊2日~2泊3日の宿泊権を4年分販売します。武田CEOは、「トレーラーハウスの利用が1回の宿泊体験のみで終わるのではなく、別荘のような形で利用してほしいという思いから構想したサービスだ」と話します。

【商品概要】
名称:STYLE CABIN
価格:※詳細はエアリノに問合せを

【会社概要】
社名:エリアノ
設立:2019年
共同代表:CEO武田晃直、CDAO鳥海宏太、CMO勝呂祐介
事業内容:[スタイルキャビン事業]スタイル(トレーラーハウス)を利用した、地域創生一環としての設計・製造・販売・宿泊及びコーチング事業、[Ones Home事業]絶景地に設置されたスタイルキャビンの滞在権提供により、新しいふるさとづくりを目指すサービス事業
本社所在地:東京都千代田区有楽町1-2-2東宝日比谷ビル9F
連絡先:電話03-6826-2377