民泊運営事業者がサウナ付き貸別荘を展開。集約力が強み

2023年12月12日

　民泊施設の運営・管理を行うLDKプロジェクト（大阪市）は、リゾート型サウナ付き貸し別荘「IZA（イザ）」を全国で６施設展開しています。「IZA」は、神奈川県鎌倉市や滋賀県大津市などの観光地周辺で展開する、サウナ付きの宿泊施設です。リピーターや紹介による集客力が強みで、全予約の約8割を自社で集客している施設もあります。

撮影スポットで拡散狙うなど、自社集客8割の施設も

LDKプロジェクト　／　サウナ付貸別荘「IZA」

リゾート型サウナ付き貸し別荘「IZA」は、LDKプロジェクトが神奈川県鎌倉市や滋賀県大津市といった観光地周辺の全国6カ所で展開する宿泊施設です。同社が土地を購入し、「IZA」のコンセプトに合わせた設計・建築も手がけます。リピーターや紹介での集客力が強みで、全予約の約8割を自社で集客している施設もあります。

2022年に開業した「IZA oumimaiko」は、琵琶湖近くに立つロッジ風の造りで、サウナのほかにも水風呂、ジャグジー、ハンモックなどリラックスすることができる設備を備えています。また、宿泊客がSNSに写真や動画を上げたくなるような見栄えの良いスポットを作ることで、口コミによる認知度向上も狙います。

「旅の宿泊先としてではなく、旅行の目的にIZAが選ばれるような施設を目指している」と同社の生田博之代表。従来の宿泊施設は、予約サイトに掲載された施設の中から選ばれるため、競合が多く価格競争に巻き込まれてしまいます。立地によっては、閑散期と繁忙期の差が大きく、収入が不安定になりやすいこともあります。「IZA」が狙うのは、リピーターやSNSでの拡散による集客です。SNSから「IZA」の「LINE」公式アカウントへとつなぎ、予約を受け付けることで、予約サイトに頼らず宿泊客の獲得ができるといいます。同社では今後、不動産オーナーが所有している別荘や別宅での運用も行っていくとのこと。「空き家同然となっている物件の有効活用策として提案していきたい」と生田社長は話します。