移設可能なコンテナホテル 緊急時の宿泊やPCR検査にも活用

2021年04月17日

土地活用ビジネスを手掛けるデベロップ(千葉県市川市)は、同社のコンテナホテルが持つ移設性を活かした『レスキューホテル』を展開。平時はホテルとして運営し、災害発生時など緊急に休養・宿泊の施設が必要となった際、移設して利用することができます。

コンテナホテル『ザ・ヤード 鹿沼西茂呂』
コンテナホテルの客室の様子(ダブルルーム)

収益物件に加え、社会貢献型投資としての魅力を訴求

デベロップ / レスキューホテル

 トランクルームやホテル運営などの土地活用ビジネスを手掛けるデベロップは、災害時などにトレーラーで移設できる『レスキューホテル』を展開しています。同社のコンテナホテル『ザ・ヤード』シリーズが持つ高い移設性などの特徴を活かし、公益の分野に生かすことがコンセプト。平時はホテルとして運営し、災害発生時など緊急に休養・宿泊のための施設が必要になった際に移設することができます。

 2018年から提供を開始し、2021年4月現在、開設準備中を含め、全国30拠点、1,000室を配備。一つのコンテナに客室を一部屋設け、広さは約13㎡でトイレ、バス、冷凍・冷蔵庫のほか電子レンジ、テレビを完備。定員は2人。場所にもよりますが、1泊5000円前後で利用でき、2020年の平均稼働率は78%。デベロップがホテルの部材製造、建築から運営まで一貫して手掛けています。そして、2021年4月時点で50の地方自治体と災害協定を締結。有事の際に移設し、行政が借り上げる形で利用され、直近の出動実績としては、医療従事者のための休憩所のほか、PCR検査室としても活用事例があります。

 『ザ・ヤード』は幹線道路沿いや工場が多いエリアに展開してきたため、宿泊利用者の多くはビジネスマンでしたが、今後は観光施設の近くにも展開し、観光客の宿泊需要も取り込んでいく考えです。不動産オーナーに対しては、収益物件という観点に加え、地域創生や防災にもつながる社会貢献型の投資となる魅力も発信していくそうです。

【商品概要】
名称:レスキューホテル
価格:1日1室あたり1万2000円(120日利用の場合)
※出動は原則、出動に関する協定を締結する地方自治体等からの要請が必要
※消費税別。標準仕様の場合。特別仕様やオプションにより金額は変わる
その他スペック:コンテナモジュール1ユニットを独立した1棟・1客室の宿泊施設等として使用

【会社概要】
社名:デベロップ
設立:2007年
代表取締役:岡村健史
資本金:3000万円
事業内容:建築・不動産事業、エネルギー事業、ホテル事業、施設管理事業、資産運用代行事業
本社所在地:千葉県市川市市川1-4-10 市川ビル8F
連絡先:電話047-320-0119(代表)