学生マンション大手企業 「セルフ内見」で対面への不安解消

2021年01月22日

学生マンション大手のジェイ・エス・ビー(京都市)は、入居希望者が単独で賃貸住宅を内見できる新サービス『セルフ見学』を始めました。見学用の部屋にスマートフォンで解錠操作ができるキーボックスを設置し、セルフで解錠できる仕組みを導入しています。

▲セルフ内見の段取り

学生マンション大手が感染症対策と業務効率化で開始

ジェイ・エス・ビー / セルフ見学

 ジェイ・エス・ビーは2020年12月から、従業員が同行せずとも入居希望者が単独で賃貸住宅を内見できる新サービス『セルフ見学』を始めました。スマートフォンで部屋の解錠操作ができるキーボックスを設置。同社はこれまでも食事付きの学生マンションを運営するなど、入居者や保護者が安心や安全を得られる住まいの提供に取り組んできましたが、部屋探しにおいても新型コロナウイルスの感染対策に努め、内見時の不安の払拭や賃貸仲介業務の効率化につなげていく考えです。

 自社管理物件の8割に相当する約1600棟にある見学用の部屋に設置したのは、ITベンチャーのスマサポ(東京都中央区)が提供するサービス『スマサポキーボックス』。入居希望者は専用アプリケーションをダウンロードすることでこのサービスを使用ができます。オンライン上で内見予約をすると、キーボックスの解錠コードがアプリに通知されます。現地でアプリを起動しBluetooth通信でキーボックスを開き、中から物理鍵を取り出して解錠する仕組みです。内見後は鍵をキーボックスに戻して施錠します。

 営業推進本部の丸屋亮介副部長は「コロナ禍で不安を抱える学生や保護者が安心して部屋探しできる環境を整えた」とコメントします。また、『セルフ見学』を周知するために、ジェイ・エス・ビーはサービスそのものを紹介する専用サイトも開設。単独内見に加え、テレビ会議システムやVR(仮想現実)、IT重説の活用によって非対面接客に対応できることをPRしています。

【サービス概要】
名称:セルフ見学
価格:無料
注意事項:
※『セルフ見学』をするには専用アプリをダウンロードする必要があります。
※気になる部屋が『セルフ見学』が可能な場合、マンション検索の詳細ページに記載されています。
※全てのお部屋が『セルフ見学』サービスの対象ではありません。
※『セルフ見学』対象の部屋はモデルルームで、実際に入居する部屋とは異なる場合があります。

【会社概要】
社名:ジェイ・エス・ビー
設立:1976年
代表取締役社長:田中 剛
資本金:26億2,639万7,300円(2020年12月31日現在)
事業内容:学生会館・学生寮・学生専用マンションの企画開発、学生マンション及び大学福利厚生施設の経営コンサルタントなど
社員数:972名(2019年10月31日現在)
本社所在地:京都府京都市下京区因幡堂町655
連絡先:075-341-2728