共用部に漫画コーナーを設置。3カ月ごとに蔵書入れ替え

2023年10月11日

 温浴施設や病院などにコミックコーナーを提供するハイドコーポレーション(愛知県清須市)は、集合住宅の共用部へのサービスも提供しています。賃貸住宅の場合は、物件のオーナーが月額料金を支払い、コミックコーナーを入居者に提供。ワンルームの部屋であれば、2000~5000冊を設置できます。

▲共用部への導入で、入居者同士の交流促進にもつながる
▲漫画本を設置した例

アパートの1室をコミックコーナーにして空室対策

ハイドコーポレーション / コミックコーナー設置サービス

ハイドコーポレーションは2022年7月より、集合住宅の共用部に漫画本のコーナーを設置するサービスを提供しています。集合住宅の一室などを共用部とし、同社が所有する漫画本と棚を貸し出し、コミックコーナーを作成。賃貸住宅の場合は、物件のオーナーが月額料金を支払って入居者が利用するという形です。

設置場所がワンルームの部屋であれば、2000~5000冊程度を設置可能。選書はハイドコーポレーションが入居者の男女比や年代に沿って行います。バーコードの読み取り機器付きの漫画本セルフ貸し出し・返却システムもセット提供します。ハイドコーポレーションから、新刊漫画本を毎月送本されるほか、蔵書の1~2割を3カ月に1回入れ替える際にリクエストもできるので、入居者は飽きずにコミックコーナーを利用できます。

2023年6月22日時点で、6棟の賃貸住宅にこのコミックコーナーを提供中。2021年9月には、30戸のうち15戸が空室となっていた学生向けマンションが、1戸を共有スペースとして漫画本を設置すると、入居者から大きな反響があり、物件への問い合わせも増加。2022年3月には同物件は満室になりました。同社の遠藤秀樹社長は「リクエストで好きな漫画を読めるほか、思わぬ漫画との出合いがあるという点もコミックコーナーの魅力。電子書籍の読み放題アプリのラインアップにはなかなかないような最新の人気作を提供できる点が強み」と話します。

【商品概要】
名称:コミックルーム
価格:初期費用無料。月額料金1冊あたり11円。貸し出し・返却システム利用料を利用する場合は別途1万1000円~(いずれも税込み)

【会社概要】
社名:ハイドコーポレーション
設立:2000年
代表取締役:遠藤秀樹
資本金:300万円(2006年7月現在)
事業内容:コミックリユースセンター(集客できるまんがコーナー)、マンガ不動産リジェネレーション、福祉住居相談センター(シニア向けの住居を行政に代わり案内)
従業員数:50人(2006年12月、契約社員・アルバイト含む)
本社所在地:愛知県清須市西枇杷島町古城1-11-11
連絡先:電話052-508-7719(9:00~18:00、土日祝休)