特別なIT知識は不要、繰り返し発生する業務フローを自動化する

2023年09月26日

 ビジネスオートメーションSaaS開発のYoom(東京都千代田区)が提供する「Yoom(ユーム)」は、業務フローを自動化するデータベースサービスです。Yoom上に、自社で利用するSaaS(インターネット上のソフトウェアサービス)の情報を集約したデータベースを作成します。そのデータベース上の情報と、SaaSの機能を組み合わせて、繰り返し発生する操作を自動化できます。Kintone、freee、SmartHR、Chatworkなど、国内外100以上のサービスと連携させることが可能です。

国内外のSaasサービスとノーコードで連携

Yoom / Yoom

 Yoomは、データベース上の情報と各社Saasの機能を組み合わせて、業務を自動化するフローボットを作成できるサービスです。例えば『請求書の受領対応』という業務なら、請求書をGmailで受信したら、AI-OCR(光学文字認識機能)サービスのDX Suiteで請求書を読み取り、freeeに取引情報を登録、といった一連の流れの自動化が可能です。担当者への承認依頼を挟んだり、フローを分岐させるなど、複雑な設定も可能です。「点ではなく、線で業務を自動化できるのが特長です」(波戸﨑駿代表取締役)

▲オリジナルの業務自動化ツールを作成できる

 特別なITスキルがなくても利用できるのが特徴で、これまでに4,500社以上が導入(2023年9月現在)しています。月額1200円から利用できます。「私自身はエンジニアではありませんが、常々、身の回りの業務を自動化したいと思っていました。しかし、従来の業務自動化サービスは設定が複雑で、価格も高価です。ITの知識がなくても使え、手ごろな価格で業務を自動化できるサービスを開発したいと思いました」(波戸﨑駿代表取締役)

請求書の発行からメール送信まで自動化

 T.V.B会計事務所(東京都新宿区)では、Yoomを活用して、請求書の発行業務を自動化しました。Googleスプレッドシートに入力した請求情報をもとに、Yoomが請求書を自動作成してPDF化し、担当者への承認依頼、顧客へのメール送信を自動的に実行します。Yoomを導入する前は、エクセルのシートから個別の請求書フォーマットに宛先や金額などを手作業で転記し、印刷・封入・発送を行っていました。これらのプロセスは月末月初に2〜3日かかっていましたが、1日以内に完了できるようになり、作業に関わる人数も2人から1人に減らすことができました。

 2023年7月には、社内情報の検索を効率化する「Yoomナレッジ」をリリースしました。生成AI「GPT」のテキスト生成機能を活用しており、SlackやTeamsなどのSaaSから社内情報を自動収集して集約します。パワーポイントやPDFなどのデータを読み込ませることも可能です。検索は会話形式で行うことができます。画面上に「経費精算はどこから行えばいいですか?」「通勤交通費の上限はいくらですか?」と入力すると、会話文で回答されます。今後はYoom上でもYoomナレッジを利用できるよう、開発を進めます。

【商品概要】
名称:Yoom(ユーム)
価格:Yoom利用料金(月額)
・フリープラン:0円
・スタンダードプラン:1200円(税別)〜
・プロプラン:1600円(税別)〜

【会社概要】
社名:Yoom
事業内容:ビジネスオートメーションSaaSの開発と運営
設立:2022年6月
代表者:波戸﨑駿
資本金:846,710,000円(資本準備金含む)
本社所在地:東京都千代田区神田錦町2-2-1 WeWork内
連絡先: cs@yoom.co.jp