定額でテレビの共同設備保守。故障時は無償で機器を交換

2023年09月04日

　協栄メンテナンスシステム（東京都品川区）は、共同住宅共用部のテレビ視聴のための共同設備の定額保守サービスを提供しています。2023年6月末時点の契約戸数は、分譲マンションを中心に30万戸以上。アンテナや増幅器、分配器といった共用部設備の修理や交換などを行い、受付窓口は24時間365日対応します。

月額1戸110円。台風など災害による故障も対象

協栄メンテナンスシステム　／　マンション共視聴設備の24時間定額保守サービス

協栄メンテナンスシステムは、2011年7月より「マンション共視聴設備の24時間定額保守サービス」を提供しています。アンテナや増幅器、分配器といったテレビ視聴のための共用部設備の不具合相談対応や修理・交換を行い、受付窓口は24時間365日稼働。故障時は当日中に駆け付けて修理・交換対応を無償で実施します。台風や雷などの災害による故障も対象となります。

オーナーや管理会社にとって、同サービスを利用するメリットは大きく2つあります。1つ目は、機器の故障時に発生する修理・交換費用を固定費化することができる点です。アンテナや増幅器、分配器の新品の価格はいずれも10万～15万円ほど。増幅器は５戸に1つの設置が必要なので、物件全体での交換費用は高額になります。これを１戸月額110円の固定費にすることで、収支を安定させます。2つ目は、機器の故障時に修理・交換事業者を手配する手間と時間を省ける点です。同社では2019年9月に千葉県を直撃した台風の際、保守契約を結ぶ約1万2000戸分の機器を視聴障害発生の入電後24時間以内に復旧させた実績があります。素早い復旧対応で、入居者満足度の向上も見込めます。

今後は対応エリアを拡大しつつ、契約戸数を伸ばす方針です。2024年3月までに福岡県にも事業所を開設予定。現在は契約の9割が分譲マンションですが、賃貸住宅へのサービス提供を見据え、管理会社を通じて賃貸住宅オーナーへの提案も始めています。