問い合わせに自動対応するチャットボット バックオフィスの負担軽減

2022年03月22日

 コンシェルジュ(東京都千代田区)が提供するチャットボット「KUZEN(クウゼン)」は、社員からの問い合わせに、日常会話をするように自動対応します。設定にコーディング技術を必要としないため、高いITスキルを持つ人材がいない会社でもチャットボットの導入、運用が可能です。問い合わせが多い質問を自動対応し、総務・人事などバックオフィス部門の業務負担軽減を目指します。

▲チャットボットの活用状況を可視化できる
▲顧客からの問い合わせ対応にも活用できる

 チャットボットは、エクセルにまとめたQ&Aを読み込ませて構築します。ウェブサイト、LINE、Slack、Teamsなど外部ツールと連携できます。事前にQ&Aを準備していれば、最短1カ月で運用を始められます。

 同義語、類義語として入力された内容にはAIが対応します。答えられなかった質問は、リスト化されてデータベースに残るため、手動で解答を追記・修正し、問い合わせに対する解答の確度を高めます。「人とAIが協力して作ります。カスタマー担当が導入から伴走し、精度の高いチャットボットを構築します」(広報:崔 孝禎 チェ ヒョジョンさん)

2199時間の削減効果

 不動産・住宅情報サイトのLIFULL(ライフル:東京都千代田区)では、2019年から社員専用ポータルサイトにチャットボットを導入しています。備品の場所、書類の申請方法、名刺の発注方法など、バックオフィス15部門に集まる社内からの問い合わせを集約して運用しています。アンケートや社内報で認知度を上げ、バックオフィスの問い合わせ対応時間を1年で2199時間削減しました。

▲直感的に操作できる画面

 三井不動産では、シェアオフィス「WORK STYLEING」の会員向けに、LINE公式アカウントを活用したチャットボットを運用しています。会員からの質問対応に加え、会員IDとLINEIDを紐づけ入館に必要なQRコードを表示しています。

 2022年3月時点で、200社以上の企業で500サービスが運用されています。今後は有給申請や経費精算の対応、チャットで入力された内容が書類に反映される機能の実装などを予定しています。

【商品概要】
名称:KUZEN(クウゼン)
価格:月額10万円~

【会社概要】
社名:コンシェルジュ
設立:2015年
代表者:太田匠吾
資本金:9000万円
事業内容:ノーコードAIチャットボット「KUZEN」の開発・運用
本社所在地:東京都千代田区神田三崎町3-8-5 千代田JEBL 6F
連絡先:電話03-6910-0474