50年間の建物保証制度で、賃貸物件の長期運営を実現
2024年02月06日
髙松建設(大阪市)は2023年11月、建物保証「SMAT(スマット)50」の提供を開始しました。賃貸物件の柱や梁、屋根といった建物の構造耐力上主要となる部分に関して、最長50年間保証するものです。同社が設計・施工したRC造の集合・戸建て住宅が対象で、引き渡し後は10年ごとに点検やメンテナンス工事も実施します。
引き渡し後は10年ごとに点検しメンテナンス工事も提案
髙松建設 / SMAT50
建物保証「SMAT50」は、総合建築事業を行う髙松建設が設計・施工したRC造の集合・戸建て住宅を対象とし、柱や梁、屋根といった建物の構造耐力上主要となる部分に関して最長50年間保証する制度です。引き渡し後は10年ごとに点検を実施し、適切なメンテナンス工事を行うことで保証を継続します。
「SMAT50」の提供開始の背景には、物件の保全を第一とした事業に注力する狙いがあります。スクラップ・アンド・ビルドによるCO2排出や廃棄物の削減、長く住み続けられる街づくりなど、SDGs(持続可能な開発目標)に配慮した事業展開のための取り組みとして位置付けます。オーナーの不動産を守ることや、不動産活用を長期的に支援することも同サービスを開始した理由です。同社の嶋村邦彦品質監理本部長は、「メンテナンスや賃貸管理も含めて、50年間の長期保証を付帯することにより、オーナーへ安定した賃貸経営を訴求・提供する」と話します。
「SMAT50」の提供と併せて、「50年一括借り上げシステム」の提案も始めます。同社のグループ会社で賃貸管理事業を手がける髙松エステート(大阪市)が、「SMAT50」で保証する物件のサブリース(一括借り上げ)を行います。髙松建設グループとの賃貸管理やメンテナンス契約が「SMAT50」の加入条件となります。嶋村品質監理本部長は、「髙松建設のモットーであるオーナーへの『長期にわたるお役立ち』となれるよう、各エリア担当者はもちろん、建物を通じて地域の発展や地球環境保全に貢献できるよう提案を行っていく」と話します。
名称:SMAT50
保証期間:最長50年間 ※50年以降の保証継続可能
保証対象:柱、梁、基礎、壁などの主要構造体
制度対象:新たに髙松建設で設計施工の鉄筋コンクリート造共同住宅及び戸建て住宅で、引渡し後の賃貸・建物管理、メンテナンス髙松建設のグループ会社に任せる建物
点検:引渡し後10年毎に点検を行い建物の診断を無料で実施。見つかった不具合や予防措置など適切なメンテナンスを行うことで50年間保証を継続(引渡し後1年目、2年目、10年目及び15年目にも無料点検を行う)
社名:髙松建設
設立:1980年
代表取締役社長:髙松孝年
資本金:50億円
事業内容:総合建設業
社員数:1980人(単体・2023年4月現在)
本社所在地:大阪市淀川区新北野1-2-3
連絡先:電話06-6307-8101(平日9:00~17:30)