ChatGPTを自社専用環境で利用 ワンクリックで指示を作成

2023年06月13日

業務自動化ソリューションのギブリー(東京都渋谷区)が提供する「法人GAI」は、法人向けのChatGPT活用プラットフォームです。対話型人工知能(AI)であるChatGPTを、自社専用環境で情報漏洩を抑止しながら利用できるサービスです。ChatGPTに関する特別な知識を習得することなく、会議の議事録の要約、FAQ自動作成、メール文面の作成などをワンクリックで行うことが可能です。

ギブリー / 法人GAI(ジーエーアイ)

情報漏洩を抑止しながら運用が可能 

 「法人GAI」は、営業やバックオフィスなど、様々な業務の人がすぐにChatGPTを活用できるサービスです。GPT-4を標準搭載しており、高い精度での回答が生成されます。議事録、FAQ、メールの作成などに活用できる113種類のテンプレートを用意しています。

 企業独自の環境を構築できるので、組織的にユーザーを管理しながらChatGPTを運用できます。個人情報や機密情報を「NGワード」に指定すると、警告文を提示する機能も実装しており、不用意な情報漏洩を抑止します。

▲質問に対し、高精度での回答が生成される

 具体的な業務に対応した指示をワンクリックで行う機能「プロンプトレシピ」も提供します。第一弾として、営業事務に対応する「営業アシスタント機能」をリリースしました。商談の議事録やメモを連携すると、AIが商談の状況を理解し、次に行うべきアクションや、ヒアリング内容、商談相手へのお礼メールを提示します。

 商談内容の評価や、次のアクションについてのアドバイスも行います。同社が有する法人営業のノウハウを言語化したデータを活用したもので、新入社員でもベテラン営業マンと同じアクションを行うことができます。

 商談後の報告書作成も大幅に効率化します。同社が実施した報告書作成テストでは、新人は70分、営業マネージャーは26分かかった作業を「営業アシスタント」は5分で完了しました。 「営業は議事録作成やメール、社内調整やレポート作成などの非コア業務が64%を占めているというデータがあります(※)。これらをChatGPTに任せることで、営業は、本来すべき業務である商談に集中できます」(山川雄志取締役)
※出典:セールス最新事情(Salesforce)

不動産業界のDXを推進するサービスも開発

 不動産DX事業のアンビションDXホールディングス(東京都渋谷区)と共同で、不動産業界の営業支援に特化したサービスの開発も進めます。仲介や売買に関する自動応答システムや、契約文書作成機能など、不動産業界のDXを推進する機能の実装を予定します。 「ChatGPTは不動産業界にも大きな変化を与えるでしょう。『渋谷から徒歩10分圏内、小学校からは5分以内、3LDKの物件を探して』といった、自然言語による物件検索が可能になるので、物件のデータベース設計の概念が変わります。また、外国人対応にも活用できます。不動産の専門用語や商習慣を、平易な表現で多言語翻訳できるようになります」(山川雄志取締役)

【商品概要】
名称:法人GAI powered by GPT-4
価格:応相談

【会社概要】
社名:ギブリー
設立:2009年4月28日
代表者:井手高志
資本金:1000万円
本社所在地:東京都渋谷区南平台町15-13 帝都渋谷ビル8階
連絡先:03-5489-7188