分譲マンションの管理アプリ　賃貸管理会社の利用も想定

2023年01月11日

　「KURASEL（クラセル）」は、スマホを使って分譲マンションの会計・出納業務を効率的に行うことができる管理アプリです。マンションの管理組合が利用できるほか、賃貸管理会社もこのアプリを使って分譲マンションの管理ができます。

管理組合の会計・出納業務が手軽にできる

イノベリオス　／　KURASEL

　三菱地所グループのイノベリオス（東京都千代田区）は、2021年2月より分譲マンションの管理アプリ「KURASEL」を提供しています。分譲マンションの会計・出納業務を効率的に行うことができるスマホアプリです。

　物価の高騰や人材不足により、従来の管理委託費で業務を遂行することが難しくなり、管理組合に対し、やむを得ず管理委託契約の解消を申し出る分譲マンションの管理会社も出てきています。同アプリは分譲マンションの管理に必要な業務を、専門的な知識がなくても管理会社に頼らずに実施できるように開発されたものです。アプリ上で管理費などの徴収業務や管理組合口座からの支払い業務ができるほか、決算時期に必要となる決算書類を自動で作成。区分所有者や居住者の情報管理や駐車場をはじめとした共用部の契約状況の管理機能なども搭載しています。

　同社の安藤康司取締役は、「賃貸管理会社が、契約解除を受けた管理組合から管理業務の委託について相談を受ける事例もある。KURASELを活用して、賃貸管理会社でも分譲マンションを管理できるようになることを周知していきたい」と話します。