定額制の大規模修繕工事。メンテサイクル短縮で建物劣化を予防
2022年04月15日
大規模修繕工事を手がけるアローペイント(大阪市)は2022年3月、賃貸住宅向け大規模修繕工事の月額定額制サービス「コツコツめんて」を開始しました。工事費用は、月額賃料収入の2~10%が目安となっています。
キャッシュフローが安定。建物の美観を保ち入居を促進
アローペイント / コツコツめんて
「コツコツめんて」は、建物の長期修繕計画を15年で作成し、計画に基づいて1年ごとに大規模修繕工事を行うことで建物の劣化進行を予防する月額定額制のサービスです。サービスを提供するアローペイントの試算では、従来の工事と比較し、工事費用を最大で30%ほど削減できるとのこと。家主は、実施した工事について、グループ会社のピストレット(東京都渋谷区)が提供する建物巡回・報告アプリ「メンテフォースONE(ワン)」上で写真付きで工事の状況を把握することができます。
これまでの大規模修繕工事では、およそ8~10年周期で建物を診断し、外壁や屋根の防水工事などを行ってきました。一定期間経過後に施工するため、外壁タイルの表面のひび割れにより内部構造が腐食するなど、施工箇所によっては劣化や損傷が進行してしまう課題も。建物の劣化が進行すると、費用負担も重くなり、空室が多い物件では大規模修繕の費用が捻出しづらくなり、適切なメンテナンスが行われないため空室がさらに増加するという悪循環に陥る可能性もあります。
大規模修繕の定額制サービスのメリットは、費用削減だけでありません。金融機関からの融資が不要になるため金利負担がなくなること、そして、建物の美観を保つことによって入居促進にもつながります。染矢正行社長は、「当社は工事を行う職人直営専門店だからできる本質的なサービスを目指している。外壁の塗装でもデザイン性を持たせられることが強み。大規模修繕の定額制サービスは、家主にとってはメリットが大きいので今後増えていくのでは」と話します。
名称:コツコツめんて
費用:※詳細はアローペイントに問い合せを
その他:契約中は専門スタッフが物件を定期点検し必要な箇所からメンテナンス、専用SNSを使って物件の状態をリアルタイムで報告、契約中は保証あり
社名:アローペイント
設立:2009年(創業:1968年 創業当初屋号 堀江左官工業)
代表取締役:染矢正行
資本金:2000万円
事業内容:大規模修繕工事(塗装工事・防水工事・屋根工事・雨漏り修繕工事・シーリング工事・サイディング工事・板金工事・雨樋工事・外構工事・内装工事など)
従業員数:40人、外国人実習生7人
本社所在地:大阪府大阪市西区南堀江1-7-4マルイト南堀江パロスビル9階
連絡先:電話0120-112-093(代表)