ひと部屋丸ごと大変身!コンセプト部屋に最適なトータルコーディネート物件5選

2022年02月20日

相川彩香(賃貸トレンド)×米山亜里沙(賃貸トレンド)

お部屋探しの段階から楽しめ、住み始めた後のイメージが湧きやすいトータルプランニングは、入居希望者の目に止まりやすくなります。

そこで今回は住み始めた後のイメージが湧く『全国賃貸住宅新聞 電子版』のリフォーム・リノベ記事を、キッチンスペシャリストの相川さんが独自の視点でピックアップ、家主ライター米山さんのインタビューでご紹介します。

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―― 相川さん、今回もよろしくお願いします!このテーマを選ばれた背景を教えてください。

最近インスタグラムを見ていると、一般の方がお部屋のコーディネートを投稿されているのが増えてきた印象です。お部屋をコーディネートするのがエンタメのような感覚になっているのかなと思っています。インスタ映えするイメージが多く作られています。

―― インスタグラムではどのようなハッシュタグで検索されていますか?

#ひとりぐらしインテリア、#デザイン住宅、#家づくり、#収納アイデア などです。ワンルームの写真を見ると、ご自身で住まれている賃貸物件をコーディネートしているのだろうと想像します。

―― 写真を見ているだけでお部屋作りのイメージが湧いてきてワクワクしますね!では、一つ目の記事を見ていきましょう。

テーマは「アトリエ」 世界観でファンの心を掴む

記事 リノベーションのモデルルーム、2月開設

賃貸でもこんなリノベーションがあったら素敵だなと思って選んだ記事です。アトリエがコンセプトというのが特に気に入りました。こういったリノベーションのアイデアが得られるのはいいですね。市場の方からお客さまへ提案する機会が増えると面白そうです。

―― 家具を置くだけではなく、お部屋全体が一つの世界観を表していますね!

そうなんです!ある世界観がパッケージのように手に入れられるんですよね。こういった世界観のお部屋が賃貸市場にも増えるといいです。SUUMOなどの検索サイトでも「コンセプト検索」があると面白そうです。カテゴリーで言うと、ホテル風や店舗風、IT系、おかし作り、ゲームの部屋など。

―― おぉ~、楽しそうです。コアなファンが借りてくれそうですね!

コンセプトを意識したシェアハウスの記事を読んだことがありますが、世界観に共感する人が借り手になってくれるんですよね。同じ世界観を持った人が集まってきます。リノベーションしやすいという観点から、コンセプトのお部屋は築年数が経過している物件で多い印象です。

―― 現状、コンセプト検索をしたい人はどこで情報を得ればいいのでしょう?

検索サイトではコンセプト物件をあまり見かけないので、インスタグラムや独自のウェブサイトが多いと思います。


雑貨店が提案する北欧テイスト 女性が求める暮らしを追求

記事 雑貨店、ステージング展開

この記事を選んだのは、壁の間接照明が素敵だと思ったからです。作りたいと思ってもDIYが好きな人でないとできなさそうなアレンジです。

女性が求める暮らしのコーディネートがとてもオシャレで共感できました。雑貨店がホームステージングで強みをそのまま活かす事例ですね。家具を貸すという家具屋さんの新しい業態だと思います。

―― 北欧系のテイストが素敵ですね。この雑貨店のファンの人には魅力的だろうなと思います。

北欧系の床材や絵を自分で探すのは大変ですよね。その点、この雑貨店が選んだセンスのいいインテリア家具とその配置にプロのコーディネートセンスを感じます。この家具に囲まれたい!という動機からお部屋探しをする選択肢も出てくると思います。


キッチンでもオシャレがしたい!壁に窓を取り入れて解放感アップ

記事 SUVACO、ダイニングとキッチンは一体化の傾向

共働き世帯が増える中、生活動線が「時短」「効率」「ながら」を意識した空間づくりは居心地が良さそうです。この記事はラク家事を意識しながら、デザイン性の高いお部屋作りに惹かれました。キッチンの壁を窓にしているのでキッチンが明るく見えます。

―― 写真からオシャレな雰囲気が伝わってきます!

写真を見ると、キッチンに窓があることで開放的な印象を受けます。それでいて、異なる床材を用いることでキッチンとリビングが分かれているので、家具を置きやすそうです。

キッチンのカウンターテーブルでは、勉強や仕事、趣味の作業もでき、多目的に利用できますね。シンクの横に本棚があるのもいいなと思いました。

―― 家に居ながらもカフェにいるような気分になれますね。

家事が楽しくなりそうなデザイン、かつ1日居ても飽きが来ない雰囲気です。気分転換にもなりそうですね。


ワンポイントで印象を変える 壁紙使いにご注目

記事 東洋開発、全戸異なる内装デザインでリノベ

この記事は、大きな解体を伴わずコストをかけずにデザイン性の高い内装に仕上げているのがいいと思いました。グリーンの壁は、塗装のような仕上がりの壁紙を使用していますね。サーフボードを飾るのが似合いそうな雰囲気です。

会社のウェブサイトには、施工コンセプトがこだわりのキャッチコピーで紹介されており、お部屋探しが楽しくなる工夫もされています。

―― ビフォーアフターがまるで違いますね!家賃5000円アップは嬉しいですね。

デザイナーさんが入ると、デザイン性の高いお部屋に仕上がります。オーナーさんが頼みやすい価格でデザイナーさんに依頼できるといいですよね。


それでも住みたいと思わせる 高級志向の賃貸住宅

記事 オクスト、施工後1カ月で満室

郊外の賃貸の集客事例です。最新設備を入れているところがいいですね。このデザインなら「ちょっと遠くても住んでみたい」と感じる入居希望者もいるのではないでしょうか。

―― キッチンの天板に人造大理石カウンター、レンガ調のクロスなど高級志向ですね。

そうなんです。ダウンライトの照明器具もオシャレですし、お風呂場のシャワーヘッドも大きく、居心地に配慮されている印象を受けます。

―― 住み始めた後も満足感が高そうですね。こうやってリノベーションのお部屋を見ると、様々なデザインのお部屋を体験したくなります!


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