設備と建材もインテリアの一部!デザイン重視の水回りリフォーム5選
2022年01月30日
相川彩香(賃貸トレンド)×トレンドニュース制作部賃貸のお部屋を探すとき「日当たり」とか「間取り」を重視しがちで、水回りのデザインは二の次になってしまうと感じています。リフォームを検討する築年数30年、40年のお部屋を探すのは家賃を抑える目的の人が多く、なおさらなのではないでしょうか。今回は、高築年数の賃貸を水回りのデザインでカバーしたお部屋です。
『全国賃貸住宅新聞 電子版』のリフォーム・リノベ記事を、キッチンスペシャリストの相川さんが独自の視点でピックアップ、制作部のインタビューでご紹介しています。
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――初めまして!ということで、相川さんのことを少し教えてください。キッチンスペシャリストになったきっかけは?
設備を販売する仕事をしていて、あるといいかなあ程度の気持ちで資格を取りました。すごく好き、とか、そういうわけではありませんでした(笑)この業界での経験は13~14年くらい。部分改修の仕事がほとんどですが、実際にお家を訪問し、設備やデザインを提案しています。他にも、リフォームスタイリスト、建築士の資格を取得していて『リフォームキッチンコミュニティー』をコンセプトに、リフォームマッチングを展開しています。
――そうなんですね。今回は「設備と建材もインテリアの一部!」というテーマで記事を選んでいますが
設備を提案をする中では、どうしても機能を重視することが多く、ビジュアル重視を希望される方は少ないです。導入する設備がもう少しインテリアに馴染めばいいのにな、と、いつも思います。
――では、1つ目のお部屋にいきましょう
オシャレなトイレ・アクセサリーで『古い』から『レトロ』に進化
――トイレ・アクセサリーですか?
トイレって、機能さえ果たせればと思いがちですよね。特に賃貸は、万人受けを狙うので無難になりがちだと思います。でも本当は、毎日使うところなので、居心地よさを求めたいところ。この物件は、細かいパーツを気にかけて選んでいるところがいいなあ、と思いました。古いものでも、デザインされていれば新しいものと同様、快適に使えるんですね。
――記事の中にある入居された女性の感想が「デザインがどストライクだった」でしたね。次のお部屋は、見せないキッチンです
限られたスペースでも導線プランで快適に!水回り設備をインテリアに馴染ませる
――「見せない」もデザインですか?
「見せる」のも「見せない」のもデザインだと思います。ただ、半端はダメだなーと思います。どうしても、違和感が残ってしまって。最近のInstagramでは、見せたいキッチンという投稿も目立ちます。そもそも、変えられない条件も多いですし、煙や臭いの問題、収納の問題など、キッチン周りは考える要素がいっぱいあります。最近の換気扇などは機能もよくなっていて、解消できる問題も多くなってきました。
――築39年のお家ですね
家賃を抑えようとすると、こういうところになりますよね。古いだろうなあ、汚いだろうなあ、、、そんな諦めもあると思います。古いですけど、お風呂はきれい、というのはよくありますね。デザインで全体のイメージを変えた、デザイン会社の心使いがいいなあ、と思って選びました。
料理好きの心をくすぐる!雑誌にでてくるようなキッチンで満足度アップ
――BeforeとAfter、全く別物ですね
キッチンを前面に押し出すコンセプト。見せる方を選んだキッチンですね。キッチンスペースを広くしてまで、デザインの中心に持ってきている感じが決め手です。キッチン本体の色の選び方もあかぬけています。
これまでのお部屋探しは『日当たり』『間取り』など気候や部屋数などが重要で、水回り設備のデザイン性能はあきらめ条件だったように思いますが、このお部屋はキッチンを見ただけでライフスタイルや具体的な料理メニューまでイメージできそう。料理好きな人には、道具としてのキッチンにこだわりがあると思います。
書斎の壁は黒板に。遊び心ある空間をつくった壁紙と照明設備
――次のお部屋も、思い切った感じですね。黒板、黒です
【癒し+遊び+コミュニティ】がたくさんつまった家だと思います。ここまでする方がいるんだなーという驚きで選びました。次の入居者がちゃんと入るか、心配じゃなかったのかしら。
――海岸が近い物件なんですね。もしや、サーファー狙い?
(笑)4畳ほどの土間を作って、居室を入居者のライフスタイルにあわせて用途を変えられるようにしている点も魅力的。素人では難しいライティングをコーディネートされているのも嬉しいです。I型キッチンの配置をかえたことで部屋全体があか抜け、お部屋に馴染んでいますよね。
これは、ひとに自慢したくなるお部屋!
――50代が多い団地で「内見に来た同じ団地の住人が目を丸くしていた」と書いてありますね
そうですね。50代が多い地域なら50代を狙う。大学が近くて若者が多い地域なら、ピンクとか青とか若者が好む色を選びがちです。きっと団地の方も50代だったのだろうと思いますが、光景が目に浮かびますね。年齢に関係なく、おしゃれなものは良いと思うんですよね。
――最後のお部屋です
管理会社が施工する、家主に寄り添うリノベーション
――選んだポイントはどこですか?
こちらの会社、50~70万円の高くはないリノベーションで、できる限りのイメージチェンジをしているところがいいですよね。予算内で提案しているというのもいいです。
――カフェ風は人気ですか?
スターバックスが日本に入ってきて、マクドナルドも内装を変えました。ファーストフードから一般住宅に、浸透してきています。明るさのバランス、、、照明計画や窓の取り方、土間の作り、そういう「居心地よいおしゃれ空間」が「住むところ」になってきたというか。落ち着くお部屋作りは大事だと思います。
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