空室のワークスペース転用、事業開始から2年で13拠点に URや、長崎県壱岐市との共同事業も

2021年12月13日

 空室活用を提案するtsumug(ツムグ:福岡市)が、賃貸住宅の空室をワークスペースに転用する「TiNK Desk」の拠点数を増やしています。2019年10月のサービス開始時点では、東京と福岡の3拠点でしたが、2年で累計13拠点になりました。閑散期のみ、あるいは、取り壊しを決めたビルが取り壊されるまでなどの短期間契約を受けることが、オーナーの評価につながっているようです。

▲スペースに応じてレイアウトを考案し、机や椅子などを配置  
▲空室物件を一時的にワークスペースとして活用(左写真:Before、右写真: After)

予約、施錠、開錠、すべてをLINEで完結できる

tsumug/ TiNK Desk 

 利用者は、予約や、現地での施錠・開錠をLINEで行い、すべての手続きを非対面・非接触で完結できます。デジタルキーがそれぞれのワークスペースに設置され、利用者の入退室を管理しているからです。デジタルキーは、tsumugが自社開発したもので、無人管理を実現しました。

 UR都市機構(神奈川県横浜市)と共同で行う実証実験では、福岡や東京の団地を活用し、テレワークスペースを提供しています。目的は、地域活性やコミュニティ形成で、新たな団地の暮らしを提案することです。周辺地域に住む学生向けに割引クーポンを発行し、利用を促しています。同時に、団地居住者や地域住民の利用率をデータ化し、検証作業を進めています。

 長崎県壱岐市では、自治体と連携し、ワーケーション利用のPRを始めます。福岡からフェリーで50分の場所ですが、都心部と変わらず仕事が出来ることをアピールすることが目的です。代表取締役の牧田恵理さんは「『TiNK Desk』の運営で培った経験を活かす新たな取り組み。ワーケーションも団地の活用と根底は同じ。ワークスペースを通じて街の新しい価値を創造していきたい」と話しています。

【商品概要】
名称:TiNK Desk
価格:1人席99円/15分から(エリア・施設によって異なる)

【会社概要】
社名:tsumug
創業:2015年
代表取締役:牧田 恵里
事業内容:空室利活用サービス、ロックシステムの開発・運営
本社所在地:福岡県福岡市中央区大名2-6-11 Fukuoka Growth Next
連絡先:問合せフォームにて