キッチンが主役の賃貸を共同開発。不動産サイト

2020年07月21日

　『たのしいキッチン不動産』は、キッチン環境に主軸を置いた物件を紹介する不動産サイトです。クックパッとグッドルームが共同で開発したリノベーション物件で、ビルトイン食洗器の導入や多目的な作業台の設置など、キッチン設備の充実が特徴となっています。

料理を楽しむ設備の充実。巣ごもり需要が追い風

クックパッド・グッドルーム　／　たのしいキッチン不動産

　理想のキッチンがみつかる不動産サイト『たのしいキッチン不動産』を共同で運営するクックパッド（東京都渋谷区）とグッドルーム（同）は、共同で開発したリノベーション賃貸物件の第１弾である２戸の詳細をオンライン内覧会にて明らかにしました。

　一つ目の物件は、東急田園都市線「駒澤大学」駅から徒歩10分の場所にある築30年、広さ42㎡の1LDK。キッチンスペースを広げ、ビルトインの食器洗い乾燥機付きの幅195cmのキッチンを設置している点が特徴です。「ふたり暮らしの場合は、料理をする機会が増えることが調査で分かっているので、快適に料理をしてもらう改修をしました」とクックパッド・たのしいキッチン事業部の渡部一紀部長。キッチン以外にも、バスとトイレを別にしたり、床材を無垢材に張り替えるなど、リノベーションには480万円を費やし、賃料は14万円から16万8000円にアップ。

　もう一つは、総武線「大久保」駅から徒歩7分にある築43年、広さ25㎡の1K。洗い物がしやすいようにキッチンのシンクを大きくし、約100cmのカウンターを横に設置して調理スペースを確保。フローリングの張り替えなども実施し、施工費用220万円で、賃料は7万3000円から8万5000円にアップ。「最近は自宅で料理を楽しむ人が増え、立地ではなく、物件自体の魅力を重視する傾向があるので、キッチン環境で差別化が図れるはず」とグッドルーム・リノベビジネス開発推進部長　伊藤和澄取締役は話します。