パーツを組み合わせてつくる、暮らす人がカスタム可能なキッチン　

2022年10月13日

　マイセット製作所（東京都渋谷区）は、パーツ組み立て式モジュール型キッチン「SOU」を企画・開発しています。パーツを組み替えることで、デザインや収納の幅が広がるため、暮らしに合わせたキッチンをつくることが可能です。また、輸送コストが通常のキッチンよりもかかりません。これは、パーツを梱包しているため、コンパクトに輸送できるためです。

向上する住環境と変化する利用者のニーズに沿った商品開発

マイセット製作所／SOUシリーズ

　元々、集合住宅向けキッチンや玄関収納などを企画・開発してきたマイセット製作所は、一般的な住宅の規格に合わせた製品を提供してきました。年々、住空間の機能が向上していき、デザインの幅も広がっていく中で、利用者が求めるものが多くなってきたと感じたそうです。そこで、暮らす人がパーツを組み合わせて、設備やデザインを選べるキッチンシリーズを開発しました。

　購入者は、リフォーム工事での取付け導入が6割です。集合住宅では、大規模改修工事で住空間に用いることが多いそうです。アパートやマンションに搬入する際は、パーツを梱包して運ぶため、階段やエレベーターでの搬入も容易とのこと。

　今後は、テーブルや家具などを提供予定です。これは、キッチンだけでなくダイニング空間全体を提案するためです。代表の高橋大さんは「設備だけでなく、住空間全体を提供することによって暮らし全体の提案をできるようにしていきたい」と話します。