居抜き物件マッチングサイト 登録社数が急増

2020年09月25日

　居抜き物件のマッチングサイト『退去NAVI（ナビ）』の登録社数が急増。同サイトの仕組みは、退去したいテナントと入店したいテナントをつなぎ合わせた後、賃貸オーナーの承諾を得て正式にマッチングが成立する段取りです。

アクトプロ　／　退去NAVI（ナビ）

　居抜き物件のマッチングサイト『退去NAVI（ナビ）』の登録社数が、3月中旬の一般公開後の約2週間で100社以上増えています。同サイトは運営元のアクトプロ（東京都千代田区）が4年半前からクローズドで運営しており、一般公開直前の登録社数は600社程度。短期間で2割弱増え、新谷学社長は「登録物件はコロナ・ショックで閉店するテナントが大半」と説明します。

　外出自粛要請の中、打撃を受けるテナントの中には、撤退を検討する経営者も多いです。しかし撤退しようにも、賃貸オーナーに支払う原状回復費用や解約予告後家賃の負担で、二の足を踏むケースが少なくありません。そこで撤退コストを大幅に減額できる同サイトに登録が集まっていると考えられます。 

　同サイトの仕組みは、退去したいテナントと入店したいテナントをつなぎ合わせた後、賃貸オーナーの承諾を得て正式にマッチングが成立する段取りです。賃貸オーナーは募集にかかる広告料を支払う必要がなく、低コストで次のテナントを入れることができます。料金は入居希望テナントが「プラットフォーム手数料」として賃料1.5カ月分を負担し、それぞれサイト側と退去テナント側に条件に応じて振り分ける構図です。