ギグワーカー活用サービス　直接採用や社員雇用も可能に　

2022年09月13日

　ギグワーカーの採用プラットフォーム「gigbase（ギグベース）」の正式版が2022年7月にリリースされました。従来版は単発・短期間で働くギグワーカーと企業をマッチングし、企業側がギグワーカーに業務依頼を行うビジネスモデルでしたが、正式版では、企業がギグワーカーの直接採用を行えるようになりました。

不動産会社はバックオフィスや清掃、退去立ち会い等で活用

ギグベース　／　gigbase

業務支援サービスを手がけるギグベース（東京都千代田区）は2022年7月、「gigbase」の正式版をリリースしました。利用企業は採用募集の掲載に加え、正式版では、保有資格やスキル・経験に基づき、ユーザー検索をかけて直接ギグワーカーにオファーできようになりました。

一般的な転職サイトでは、転職意欲を持つ「求職顕在層」にアプローチしますが、「gigbase」では、「いい求人があれば転職したい」と考えている「求職潜在層」にも募集をかけられる点が大きな特徴です。まずは業務委託という形でギグワーカーに仕事を依頼し、その後、仕事ぶりなどを判断したうえで、改めて社員として雇用することも可能。こうした雇用により、多様なバッググラウンドを持つ人材の確保につながり、採用のミスマッチが起きづらくなります。

不動産会社の活用ケースはバックオフィス業務や清掃、退去時の立ち会いなどの業務が多いとのこと。「gigbase」では、ギグベースが審査した2万7000人以上の人材が登録。累計登録企業数は1000社以上です。西口祐太取締役は「雇用形態は重視せず、仕事内容や働く環境次第で正社員を選択するギグワーカーが多い。長期的な目線で自社に合った人材確保を行いたい企業にマッチすると考える」と語ります。