業界初、自社の間取り図を販売 データ20万件を活用

2022年03月08日

　ハウスコム（東京都港区）のグループ会社、ハウスコムテクノロジーズ（同）は、2022年１月より、間取り図を他社に販売するクラウドサービス「らくマド」の提供を始めました。このサービスは、ハウスコムの間取り図データを他社が購入し、リーシングに活用できるというものです。

ハウスコムの間取り図データを購入し、リーシングに活用できる

ハウスコムテクノロジーズ ／ らくマド

　間取り図の作成代行サービス事業を展開するハウスコムテクノロジーズは、間取り図を他社に販売するクラウドサービス「らくマド」の提供を開始しました。このサービスは、親会社であるハウスコムの間取り図データを外部に販売するサービスです。同社によると業界初となるそうです。

　「らくマド」は、ハウスコムの所有する間取り図データを他社が購入し、リーシングに活用できるというものです。利用する企業は、専用のウェブサイト上から必要な間取り図をダウンロードする仕組みです。利用料は、１件330円（税込み）からのチケット制。3件、20件、50件、100件単位での購入が可能で、1000～3万3000円となります。

　同サービスの強みは、約20万件に上る取り扱い件数の多さです。これまで、ハウスコムテクノロジーズがハウスコム店舗から受注し作成してきた間取り図のスケールメリットを生かし、有効活用していくとのこと。サービス・イノベーション室の安達文昭室長は「業界全体の業務効率化を図る。一般的に間取り図１件の制作時間は約15分。この時間の削減を、特に繁忙期の生産性向上に役立ててほしい」と話します。今後、不動産プラットフォームなど業界システムとのデータ連携を検討しており、間取り図の提供範囲拡大を目指すとのこと。