賃貸住宅向けのマルチスペース コンセプトは「家主も使える空間」

2021年10月12日

 設計デザイン事務所のMAAD.(マード:東京都豊島区)はニューダイヤ産業(東京都文京区)と協業し、賃貸住宅にマルチスペースをつくる「Smart Work(スマートワーク)」のサービス提供を2021年8月から開始しています。使用提案から設計、工事、運用までを行います。

▲賃貸住宅「Orange Lab」にあるマルチスペース

用途を絞らず、賃貸の一室を運用できる

MAAD. / Smart Work

 賃貸住宅向けのマルチスペースをつくる「Smart Work」は、使用提案から設計、工事、運用までを行うサービスです。そのコンセプトは、「自分が使いたい場所をつくろう」。物件オーナー自身にも、自宅、職場に次ぐ第3の居場所「サードプレイス」として利用してもらうことが特徴です。

 2021年9月現在、都内4カ所に4部屋を提供。イベントスペースとしての時間貸しを行い、休日にはエステティックの定期イベント、撮影や映画鑑賞などでの利用も可能となっています。実際に、東京都港区青山に立つ賃貸住宅「Orange Lab(オレンジラボ)」では、ニューダイヤ産業の阿部洋介社長の所有する物件をリノベーションし、オーナーである社長自身や、身近な人々がミーティングやイベント会場として利用。28㎡の1住戸ワンルームを改修し、Wi-Fi完備、プロジェクターやホワイトボード、拡張モニターを設置。利用時間は7~23時で、毎日3~4時間の予約が1~2件入る稼働率です。

 MAAD.の村木計社長は「大きな収益を見込むのではなく、まずは所有物件をオーナー自身が利用するとともに、収益の一部を家賃に補填するようなシステムを想定している。物件の使い方として、用途を一つに絞らない空間設計が大切。そのためには機能性だけではなく、デザイン性が重要で、使う側に用途提案できる空間にしていきたい」と語ります。

【商品概要】
名称:Smart Work
価格:詳細はMAAD.に問い合せを

【会社概要】
社名:MAAD.(Muraki Architecture and Design)
創業:2012年(村木計建築計画事務所設立)
代表者:村木 計
事業内容:建築の企画・デザイン・提案(住宅、商業施設、文化施設、教育施設)、地域の調査・立案、建築増改築の企画・デザイン・提案、増改築、インテリアの企画・デザイン・設計・監理、内装など
本社所在地:東京都豊島区東池袋 1-31-5 池袋アビタシオン903
連絡先:電話03-6459-2837