空き家の抱える問題に合わせて オンラインで気軽に相談できる窓口
2022年08月19日
不動産賃貸業や管理業を行うヴァリエ(千葉県市川市)は、市川市内の空き家に困っている人に向けて、オンラインで相談できるウェブサイト『市川 空き家相談窓口』を2022年5月に開設しました。売却、管理、相続などの悩みを、ウェブ会議システムを利用して相談できるのが特徴です
「特定空き家」を増やさないために、相談できる環境づくり
ヴァリエ/市川 空き家相談窓口
空き家が放置される原因として、所有者の事情で管理が困難なケースや、相続問題などがあげられます。「適正に管理されない空き家は公衆衛生や治安の悪化、景観の阻害など地域の生活環境に悪影響を及ぼす」と代表の上大田誠さんは話します。
そこで、空き家をリノベーションしたシェアハウスの運営経験や、賃貸経営のノウハウを活かし、自身が地域の空き家問題の解決を一緒に考え相談に乗っていくために、社会貢献・地域創生型のオンライン「空き家相談窓口」を開設しました。
2020年6月にオープンした市川市内のシェアハウスは、もともと再建築不可物件でした。そこで、フルリノベーションを行い、単身者でも入居しやすい環境を整えたシェアハウスに。上大田さん自ら、入居者募集や内見の案内も行い、物件の良さを伝えることで募集開始後即満室となりました。さらには、近隣住民との交流も深めるために積極的に自治会に参加し、入居者へゴミ出しルールなどを周知しているそうです。
2015年に公布された「空家等対策の推進に関する特別措置法」では、空き家の状態によって「特定空き家」に指定されます。「特定空き家」になると、自治体から指導を受けたり、対象となる敷地が固定資産税課税軽減措置の対象から除外されたり、売却や貸し出しも難しくなるそうです。上大田さんは「特定空き家に指定されてしまう前に相談して欲しい」と、空き家問題について今後も取り組んでいく姿勢を話します。現在は市川市の空き家相談のみですが、他エリアについては全国の空き家相談ネットワークを通じて紹介も行っているとのこと。
名称:市川 空き家相談窓口
社名:ヴァリエ
設立:2018年
代表者:上大田誠
資本金:10万円
事業内容:不動産の賃貸、管理、所有及び運用他付帯する一切の業務
本社所在地:千葉県市川市市川南1-10-1
連絡先:問合せフォームにて