伝票番号でオートロックを解錠する、荷物認証宅配システム 

2022年08月12日

 荷物認証宅配システム「Pabbit(パビット)」は、配達物の伝票番号をセキュリティー解錠キーとして活用するシステムです。宅配事業者が伝票番号を認証キーとして、エントランスに設置されている集合玄関機(テンキー式インターホン)を操作し、オートロックを解錠。玄関先への「置き配」などにも対応できます。

▲伝票番号を入力するとネット上で照合作業が行われる
▲ 従来の、宅配員の認証から、荷物の認証へと進化する

オートロック付きマンションの「置き配」に対応

アイホン / Pabbit

 住宅用インターホン設備の製造・販売を行うアイホン(愛知県名古屋市)は、宅配クラウドソリューションを手がけるPacPort(パックポート:東京都千代田区)と共同開発し、荷物認証宅配システム「Pabbit(パビット)」を2022年4月に発表しました。

 「Pabbit」は、宅配事業者が荷物の伝票番号を認証キーとして、エントランスに設置されている集合玄関機(テンキー式インターホン)を操作し、オートロックを解錠できるシステムです。入居者が不在のとき、集合玄関機に伝票番号を入力すると、システム上からインターネット経由で宅配事業者が保有している荷物の配送情報と照合を行います。認証された場合のみ、オートロックを解錠する仕組みです。オートロック内の各階・各住戸前に設置された宅配ボックスへの投函(とうかん)や、「置き配」に対応できます。

 「Pabbit」を活用することで、非対面での荷物の引き取りが可能となるだけでなく、宅配事業者のなりすましを防ぐことができます。アイホンでは、建物のセキュリティー性を確保しつつ宅配事業者がオートロック内へ荷物を運び込む方法について、課題を感じていたそうです。荷物認証のシステムの活用で、入館できる配達員が限定され、セキュリティー性が担保されます。アイホンの国内営業本部市場開発部の出口真示部長は「PacPortの持つシステム開発の技術力と、当社の持つインターホン設備の開発・提供ノウハウを掛け合わせて、より良い商品を生み出していきたい」と話します。

【商品概要】
名称:荷物認証宅配システム「Pabbit」
価格:詳細はアイホンへ問い合わせを

【会社概要】
社名:アイホン
創立:1948年
代表取締役社長:加藤康次
資本金:53億8884万4000円
事業内容:セキュリティシステムの製造販売(主要製品:戸建住宅向けシステム、集合住宅向けシステム、医療・福祉施設向けシステム、オフィス・工場向けシステム)
社員数:2003人(連結)1067人(個別)(2022年3月末現在)
本社所在地:愛知県名古屋市中区新栄町1-1明治安田生命名古屋ビル10階
連絡先:電話052-228-8181