新築物件で個別に高速回線対応 IoT製品群も設置
2022年04月01日
ファイバーゲート(北海道札幌市)は大手ハウスメーカーと連携して建築したアパートに、個別で通信速度の速い回線を導入できる部屋を用意しました。自社開発のIoT製品群「FG Home IoT(エフジーホームアイオーティー)」を設置し、入居者はインターネット回線、スマートロック、各種センサーなどの機能もワンストップで利用できます。
既存賃貸住宅への導入も検討しやすい
ファイバーゲート / FG Home IoT
集合住宅にネットサービスを提供するマンションISP(インターネットサービスプロバイダー)のファイバーゲートは埼玉県川口市に全12戸のアパートを建築中です。2022年2月に竣工予定のこの物件の特長の1つが、個別で通信速度の速い回線を導入できる部屋を用意している点。12戸のうち10戸はシェアード型でのネット環境提供となりますが、2戸は光配線方式により専有型の「光インターネット」を利用できます。入居者によりインターネットサービスの利用頻度も異なり、個別のニーズに合わせた通信環境が求められるなか、在宅ワークへの手当てを出している企業もあることから、需要が期待されています。
この物件には、自社開発のIoT製品群「FG Home IoT」も提供。このサービスは、インターネット回線をはじめ複数のホームデバイスと連携し、各種機能をワンストップで利用できるものです。室内の温度や湿度、明るさや空気汚染などの検知機能を搭載したホームゲートウェイやスマートロックを各戸に標準設置するほか、顔認証によるオートロックサービスも導入するなど、入居者の利便性を追求した物件となります。さらに、スマートセンサーはPoE給電に対応し、通電していない空室でも使用できるため、遠隔から解錠・施錠が可能なので内覧希望者にも対応できます。
2022年秋ごろには、顔認証対応のインターホンを提供開始予定。エントランスにタブレットを設置し、来訪者が部屋番号を入力すると、入居者のスマートフォンに通知が届く仕組みです。外出中でも応答でき、通話できない場合は「荷物は宅配ボックスに入れてください」などのメッセージも送信できます。建物のネット回線を使用することで、比較的少ない工事で設置できるため、既存の賃貸住宅への導入が検討しやすい商品となりそうです。
名称:FG Home IoT
価格:詳細はファイバーゲートに問い合わせを
主な機能:スマートロック、赤外線リモコン、各種センサー(温湿度、照度、騒音、eCO2、人感)
社名:ファイバーゲート
設立:2000年
代表取締役社長:猪又將哲
資本金:4億9000万円
事業内容:インターネット無料マンション「FGBB®」の構築・保守・運営・サポート・PB提供、フリーWi-Fiスポット「Wi-FiNex®」の構築・保守・運営・サポート・PB提供、VPN構築等法人向ISP事業・モバイル回線の再販、通信機器の開発・製造・販売 ・インターネット広告事業
社員数:221人(2021年6月30日現在、ファイバーゲート関連会社社員を含む。取締役及び監査役は除く)
本社所在地:北海道札幌市中央区南 1 条西8-10-3
連絡先:電話011-204-6121(札幌オフィス)