玄関に手洗い場を設置など　新生活様式の設備を標準搭載

2021年07月12日

　デザイン性の高い賃貸住宅『norfino（ノルフィーノ）』を企画・設計する潮産業（北海道函館市）では、2020年３月以降に建築した８棟56戸に、玄関の手洗い場と寝室のワークスペースを標準搭載。いずれもコロナ下で変化したライフスタイルに合わせた設備です。

仕事用にドレッサーに。ニーズに合う設備で高入居率

潮産業　／　norfino

　デザイン性が高い賃貸住宅『norfino（ノルフィーノ）』を企画・設計する潮産業（北海道函館市）では、新型コロナウイルスの感染が広がった2020年３月以降に建築した８棟56戸の賃貸住宅全てに、玄関の手洗い場と寝室のワークスペースを標準搭載しています。いずれも新しい生活様式に合わせた設備です。

　玄関に設置されたのは、通常ならトイレに採用される手洗い台。これなら、帰宅してすぐに手を洗うことができ、手洗い台は壁に埋め込んで外側へ7㎝程度しか出ていないため、圧迫感はありません。施工費を含めて５万円程度の予算で設置することができます。一方、寝室の一角には、天板とダウンライト、コンセントを用いてワークスペースを設けています。勉強や仕事をするデスクとしての利用を想定していたそうですが、実際には天板に鏡を置いてドレッサーの代わりに使用する女性の入居者もいるそうです。シンプルなつくりのため、入居者のニーズによって使い方を自由に選ぶことができます。

　『norfino』シリーズは、通常の賃貸住宅に比べて家賃の設定価格が高いのですが、ほぼ全ての物件が引き渡し前に満室となっているとのこと。感染症対策に敏感な入居者が多く、需要と供給がマッチしているようです。