国産木材のガレージ付き賃貸で、脱炭素化の取り組みを推進

2024年02月06日

 ガレージ付き賃貸住宅「プレミアムガレージハウス」を展開するフィル・カンパニー(東京都中央区)は、ライフデザイン・カバヤ(岡山市)と業務提携契約を締結し、「CLTガレージ付き賃貸住宅」の提供を始めました。国産木材のCLT(直交集成板)を用いた工法を採用したもので、環境負荷の軽減においても関心を集めています。

▲木材を全面に出した「CLTガレージ付き賃貸住宅」の内装イメージ
▲シャッター間口4500mmのガレージが各戸に付く、メゾネットタイプ

サスティナブルな新建材CLT。軽量で断熱・遮音性も

フィル・カンパニー / CLTガレージ付き賃貸住宅

 不動産開発を手がけるフィル・カンパニーは、2023年11月、新築・分譲住宅販売などを行うライフデザイン・カバヤ(岡山市)と業務提携契約を締結しました。提携により、ライフデザイン・カバヤが開発した、国産木材のCLTを用いた工法「LC-core(エルシーコア)構法」を採用したガレージ付き賃貸住宅を共同開発し、新商品「CLTガレージ付き賃貸住宅」として提供していきます。

 CLTは繊維方向が直交するように木材を重ねて接着した大判パネルで、軽量で断熱性や遮音性に優れ、建物の構造躯体として採用されるケースが増えています。木材利用によりCO2排出の削減にもつながるなど、環境負荷の軽減においても関心を集めています。

 ライフデザイン・カバヤはCLTの活用推進を目的に、2018年に日本CLT技術研究所を設立。フランチャイズチェーン本部として、CLTを使った工法を全国約60社の加盟店を通して広めています。加盟店であるフィル・カンパニーは、「CLTガレージ付き賃貸住宅」の取り扱いを希望する加盟店にパンフレットなどの資料を用意し、「プレミアムガレージハウス」の商標利用契約の締結を条件に利用権も付与。入居希望者向けのウェブサイトに物件情報を掲載するなど、国産CLTの活用を後押します。

 フィル・カンパニーは2017年より「プレミアムガレージハウス」を展開。2023年5月時点で166棟523戸の建築実績があり、年間約20棟のペースで提供中。同社の小豆澤信也執行役員・戦略事業本部長は、「当社の目標として、2030年には、建築するプレミアムガレージハウスのうち50%を国産CLTにしたい」と話します。

【商品概要】
名称:CLTガレージ付き賃貸住宅
価格:詳しくはフィル・カンパニーに問い合わせを

【会社概要】
社名:フィル・カンパニー
設立:2005年
代表取締役社長:⾦⼦麻理
資本金:7億8964万7000円(2023年11月30日現在)
事業内容:「空中店舗フィル・パーク」等、空間ソリューション事業
本社所在地:東京都中央区築地3-1-12 フィル・パークTOKYO GINZA Shintomi Lab.
連絡先:電話03-6264-1100