オフィスビル再生、15棟目。家具をそろえて収益力高める

2023年12月20日

 築古ビルの再生事業を手がけるLOOPLACE(ループレイス:東京都千代田区)は、老朽化不動産を高収益物件へ再生することを得意とし、物件の取得から商品企画、設計、施工まで自社で行います。オフィスビルの企画物件「gran+(グランプラス)」シリーズでは、リノベーション工事を完了後、家具などをそろえた「セットアップオフィス」として入居企業を募り、満床後に売却します。

▲「gran+AKIHABARAⅡ」の改装後のオフィスのイメージ

投資家や不動産会社、資産管理会社への売却実績あり

LOOPLACE / gran+

LOOPLACEは、物件の取得から商品企画、設計、施工まで自社で行う不動産再生プロジェクトを手がけています。これまで主に東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の物件を対象に、年間2棟から3棟のペースで再生事業を行ってきました。「gran+」は、同社の自社開発による企画物件のブランド名です。「gran+」では、入居者をベンチャー・スタートアップ企業と想定し、内装工事等の軽減で入居に伴うイニシャルコストを引き下げています。一方、ビルオーナーには、イニシャルコストを本来の賃料に加味することにより、相場賃料よりも高く設定できる収益不動産として提供しています。

同社の不動産再生プロジェクトで15棟目となる「gran+AKIHABARAⅡ」は、「gran+」シリーズとして再生。約20坪の土地に立つ築35年のRC造ビルで、延べ床面積は87.4坪。同物件を本社ビルとして保有していた電気設備資材会社から取得しました。修繕工事や内装デザインを施し、1階から5階を複数の企業に貸し出し、地下には共用設備として会議室を設けます。設計・デザイン力の強みを生かしつつ、オフィス利用に必要な家具をしつらえることで、収益力を高めていく方針です。

同社は今後、設計・施工の体制を強化し、取得棟数を増やしていく考えです。リーシングに強い会社と連携することで、竣工後3カ月以内には満床になるケースが多く、過去には投資家や不動産会社、資産管理会社への売却実績があります。多様な顧客が購入を検討できる価格帯で販売していく予定です。

【商品概要】
名称:gran+(自社開発による企画物件のブランド名称)
価格:※詳細はLOOPLACEに問い合わせを
物件概要:<物件名称>gran+AKIHABARAⅡ、<規模>地下1階付地上5階、<地積>66.110㎡/19.99坪(公簿)、<延床面積>288.87㎡/87.38坪(公簿)、<構造>鉄筋コンクリート造、<築年月>昭和63年5月(新耐震)、<用途地域>商業地域、<道路状況>西側公道約8.0m・北側公道約4.0m、<検査済証>有、<その他>2023年12月リノベーション予定

【会社概要】
社名:LOOPLACE
設立:1998年
代表者:飯田泰敬
資本金:5000万円
事業内容:築古ビルをはじめとした場の再生事業、リノベーション物件の売買、賃貸仲介等、店舗・オフィス・住宅デザイン・設計・施工各種専門工事
従業員数:34人(2023年2月時点)
本社所在地:東京都千代田区神田神保町1-50浦野ビル6階
連絡先:電話03-6206-8422