平米数に応じた定額制リノベ。オーナーの再販需要に応える

2023年08月23日

　賃貸住宅のリノベーションを年間200件ほど手がけるエイムズ（東京都目黒区）は、定額制のリノベサービス「eims craft HOME（エイムズクラフトホーム）」を提供しています。平米数に応じて価格が決まり、45㎡の1LDKはオプションなしで655万円。リビングやベッド、キッチン、玄関とトイレ・バスを定額で改修します。持ち家ユーザー向けのリノベですが、オーナーの再販需要にも応えます。

買い取り再販物件のリノベで得たノウハウを活用

エイムズ　／　eims Craft HOME

「eims craft HOME」は、2022年8月から開始した、平米数に応じて価格が決まる定額制リノベです。エイムズが手掛ける、賃貸リノベーションブランドの「eims craft」に加わった、持ち家ユーザー向けのサービスです。

リビングやベッド、キッチン、玄関とトイレ・バスを定額で改修します。デザインパターンは3つあり、広さは1LDK、2LDK、3LDKと45〜85㎡の間で対応します。金額は45㎡の1LDKでオプションなしで655万円、広さに比例して最大902万円（いずれも税込み）。オプションが選べる仕組みで、無垢オークフローリングへの変更は１㎡あたり6000円、ブロック壁解体・処分は1㎡あたり4万円などです。「細かい要望というよりは、ひとまずプロにお任せしたい、間取りは決まっているがリノベはまだ、という人をターゲットにしている。受注目標は月2、3件で、年30〜40件取れればと思っている」と同社の松島力社長。

同社が、持ち家向けリノベに力を入れた理由は大きく2つあります。1つは、賃貸物件をリノベ後、居住用として再販するオーナーが増えていること。2つ目が、3年前から買い取り再販企業の工事を請け負う機会が増え、ノウハウを積んできたことです。今は月に4〜5件、年間で50件ほど買い取り再販の物件をリノベしています。松島社長は、「もともと、賃貸リノベを依頼されたオーナーの自宅などは行っていた。賃貸物件のリノベと違い、求められる技術、仕様などが厳しいので、施工体制も強化してきた。3年ほど行い、ノウハウを積んだ経験を生かそうと思い、始めた」と話します。