効率よく出資できる　不動産投資型クラファンサイト

2021年10月21日

　不動産投資事業を行うオータス（東京都品川区）は、不動産クラウドファンディングのプ
ラットホーム「CRAMO（クラモ）」を開設しました。複数社のファンドを一覧化し、投
資家へ募集中の案件を一度に提供することで、投資機会の損失を防ぐのが狙いです。

募集中案件を複数掲載。投資家の投資機会損失を防ぐ

オータス　／　CRAMO

　不動産投資事業を行うオータスは、不動産投資型クラウドファンディング専用プラットホーム「CRAMO」を2021年9月に開設しました。不動産特定共同事業法（不特法）に基づき、オンライン上で不動産小口化商品への出資を募ります。複数社のファンドを一覧化し、投資家へ募集中の案件を一度に提供することで、投資機会の損失を防ぐことが目的です。

　同サービス提供の背景には、グループ会社が自社の案件を対象とした不動産クラウドファンディングサイトを運営する中で、投資家へ投資機会が行き渡っていないと感じたことがあるそうです。新しく投資を始めてもファンドに出資できなければ顧客はすぐに離れてしまい、投資家人口が増えません。

　担当の三神くみ子氏は、「グループ会社で運営しているサイトや、他社のプラットホームを見ても、満額調達のファンドが並んでいることが多く、投資家がすぐに出資できるファンドの数が少ないと感じた」と話します。多数の不特法事業者が提供する案件を1つのプラットホームに集約することで、元々投資家登録していた事業者以外のファンドも知ることができ、投資家にとっては出資機会の拡大につながるとみています。なお、同プラットホームに参画するには「不特法事業許認可」、「電子取引業務を含む許認可」の2つを取得していることが必須となり、参画する事業者側もプラットホーム内への顧客の流入を狙うことができます。